第9話 建築の覇王現る!?お前を倒すのは俺の弾幕だ!!
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に若干興味があった。
だが、ケンシロウに聞いてもさっぱり分からないと言うか返ってややこしくなってしまいどうしようもなかった所にまともなバットがやって来たのでこれ幸いとばかりに彼に様々な質問を投げ掛けてみたのだ。
「へぇ、大学にアルバイトかぁ・・・何か面白そうだなぁ」
「他にも花見もしたし合コンだってやったし、後マラソン大会なんかにも出たかな」
気が付けばバット自身もノリノリで元居た世界について語りだしていた。
最初は見知らぬ世界に飛ばされて不安な気持ちになりもしたが、いざこうして現地の人と話してみると中々良い場所だと思える。
何より、霊夢も魔理沙も結構可愛いし―――
と、思わず頬が赤くなってないか慌てて首を激しく左右に振りつつ、更に会話は弾みを見せていた。
「んでさぁ、俺大学の近くのコンビニでバイトしてたんだけど、その時に同じ時間でバイトしてたのがケンなんだよ」
「へぇ、でもさぁ。ケンとバイトするのって大変じゃねぇのか?」
「大変も大変。もう毎日大忙しだったよ。毎回毎回レジは壊すし、品物は破壊するし、その度に俺が後始末つけてたからもう毎日クタクタだったよ」
「そりゃ災難だなぁ。あたしも同情するぜ」
「まぁ、それにも次第に慣れて来たし、どの道もう社会人になったらバイトもしないつもりだったからね」
何だか二人ともとても楽しそうに会話をしている。とても微笑ましい光景に見えた。
「何だか、魔理沙ってばあの外来人と良く喋ってるみたいねぇ」
「どうやら俺達の元居た世界の事について色々と話しているようだ」
「元居た世界? あぁ、あんたが前に言ってた世界の事よね。あんたが説明したもんだからさっぱり分からなかったけど」
何となくだが、二人の世界に入り切っちゃってる気がしてどうにもこうにも話しかけ辛い気がしてきた。
「遅い! 何をしているのだ! これでは作業が行えぬではないか!」
「落ち着けラオウよ。彼らが遅れるのにはきっと訳があるのだろう。だとしても、彼らは懸命に働いている筈、そんな彼らを労ってやるべきではないのか?」
「甘い、甘いぞケンシロウ! この俺の元で働く以上遅れは許さぬ! この仕事が終わった後、奴らには今一度恐怖を味合わせねば!」
歯ぎしりしながら物騒な事を呟くラオウ。そんなラオウを必死になだめようとするケン。
恐らくだが、他の者がなだめようとしたが最期、ラオウの一撃の元に吹っ飛ばされてしまうだろう。
それだけは御免被りたい。
「ふふふ、お怒りのようだな。北斗の長兄よ」
怒り心頭なラオウを嘲笑うかのように神経を逆なでする声が聞こえた。その声には聞き覚えがある。
声を聞いたケンシロウやラオウは勿論、バットや霊夢、そして魔理沙までもが声の主の方を見た。
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