第9話 建築の覇王現る!?お前を倒すのは俺の弾幕だ!!
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望を捨てきれていないのか?」
「当然だ。この世に生を受けたからには、俺は全てをこの手に握る。それを邪魔する者は、例え神であろうと戦い、そして叩き伏せるまでよ!」
途端に一触即発な空気になり始めるケンシロウとラオウ。両者が静かに睨みを利かせている。
「ちょっと、来たんならさっさと仕事に取り掛かって頂戴よ!」
「ふん、良かろう。その為に俺はこうしてきたのだからな」
そんな空気など全く気にも留めず霊夢が言葉を投げ掛けて来た。それを受けて、やれやれとばかりにラオウは一旦抜き掛けた殺気の刃を収め、作業に取り掛かり始める。
其処は流石に仕事人と言える。
「お、おっかねぇ〜。一体何なんだ? あの大男は?」
「あれはラオウ。俺と同じ北斗神拳を極めた男であり、俺の兄だ」
「マジかよ! っつぅか何でその北斗神拳を使う奴が大工やってんだ?」
「俺にも分からん。元居た世界では建築現場で働いていたからその為だと思うが」
その後もケンシロウとバットの説明で、ラオウが現場で建築現場の覇王こと【建王】と呼ばれていた事や、何でもかんでも力業で解決したがる所とか、他にも色々な部分を聞かせて貰った。
その内容を要約すると、北斗三兄弟の中で恐らく最も危ない存在なのかも知れない。
「はぁ・・・あたし、あいつらが異変起こしたら解決出来る自信がねぇ」
「心配するな魔理沙。もしラオウがこの幻想郷に害を呼ぶような事をした時は、この俺が命を懸けて止めて見せる」
「嫌、寧ろお前もその原因の一つみたいなもんだからな? 自分は無関係って言いたそうな顔しているけど100%絡んでるから、間違いないから」
実際ケンシロウが来てからと言うものの、魔理沙は不幸の連続を味わっている。
まぁ、中には自業自得な場面もあるだろうがそんな事一々覚えていられる訳ないので、とりあえずケンシロウのせいって事にしておくことにした。
「って言うかラオウさぁ、お前とコクオウしか来てないみたいだけど材料とかはどうしたんだよ?」
「案ずるな。間も無く到着する予定だ。俺は建築現場の覇王! 建築作業に抜かりはない」
「本当かよ?」
少々、と言うかかなり疑り深い気もしたが、まぁラオウもあれはあれでプロだ。
本人が言うのだから当然抜かりはないのだろう。
「ところでさぁ、バットって元の世界だと何やってたんだ? ちょこっとで良いから教えてくれないか?」
「ん? あぁ、良いよ。俺は元居た世界だと色々とアルバイトしててさ。殆どが生活費とか学費に消えちゃったけど、そのお陰で大学も無事に卒業出来て、明日から社会人になるって所だったんだ」
暇を持て余した魔理沙はバットに元居た世界について質問を投げ掛けてみる事にした。
実は、魔理沙自身ケンシロウの居た世界
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