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空気を読まない拳士達が幻想入り
第9話 建築の覇王現る!?お前を倒すのは俺の弾幕だ!!
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慣れぬカードだった。
 
「シン、何だそれは?」
「またお得意の金と権力か?」
「違うな。これは【スペルカード】と言う代物だ。この弾幕ごっこには弾幕の他にこのスペルカードを用いて戦うのだ」
「だから何だと言うのだ?」
「つまりだ、この弾幕ごっこに置いてこのスペルカードが無ければ我らは奥義を用いる事が出来ぬと言う事だ!」
「「な、何だと!?」」

 驚愕する両者。勿論ケンシロウもラオウもスペルカードは持っていない。
 それに対し、シンはスペルカードを持っているが為に自らの持つ南斗聖拳の奥義を使用する権限を得た事になるのだ。

「行くぞ! 南斗獄屠拳」
「北斗ただの蹴り!」
「北斗ただのパンチ!」

 北斗のただの打撃技と南斗の奥義が炸裂する。当然この場合は奥義を使ったシンに軍配が上がる事となり―――

「ぐわぁっ!!」
「ぬぐぅっ!!」

 両者とも手痛い打撃を被ってしまった。しかも、その際に両者の体から流血は流れず、代わりに大量の札の様なカードの様な何かが飛び散りだした。

「こ、これは何だ?」
「教えてやろう。これこそが【ポイント】だ!」
「ぽ、ポイントだと!?」
「そう、この弾幕ごっことはこのポイントの奪い合いなのだ。互いのスペルカードを用いて奥義を使い、相手のポイントを奪い最終的にポイントの多い者が勝者となる。分かったか? これが弾幕ごっこの本当の恐ろしさよ」

 飛び散ったポイントがシンの元へと集まっていく。その工程をまるで勝利を確信したかの様に微笑みながらシンは見ていた。
 スペルカードを持たないが為に奥義を封じられたケンシロウとラオウ。
 今、北斗神拳二千年の歴史に幕が下りようとしていた。

「あいつら、やっぱり弾幕ごっこのルールを完全に勘違いしてやがる。あのままだと更に被害が広がるんじゃねぇのか?」
「な、なぁ・・・そのスペルカードってどこかに売ってないのか?」
「つってもなぁ。私は自分のスペルカードしか持ってないからなぁ」

 自分のスペルカードを見つつ魔理沙が愚痴る。しかし、このまま一方的な勝負が続けば確実に幻想郷はシンの作り出すはた迷惑な世界へと変貌しかねない。
 それだけは何とか阻止しなければならない。でなければ将来魔理沙が禿げ上がる危険性が極大だった。

「おぅい、ケン。私のスペルカードを貸してやるからこれ使えよ」
「魔理沙、だが良いのか?」
「あぁ、後でちゃんと返せよな」

 渋々魔理沙はケンシロウに自分のスペルカードを貸す。其処には魔理沙の奥義【恋腑『マスタースパーク』】と書かれていた。

「このカードは・・・あの時俺とシンに打ち込んだ魔理沙の奥義か?」
「何だよ奥義って? あれは私の魔法だからな。言っとくけどそれ持ってるからってお前がマス
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