第9話 建築の覇王現る!?お前を倒すのは俺の弾幕だ!!
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試しに携帯を使って現在位置を確認しようとしたのだが、何故か携帯は圏外の文字しか浮かんでこない。
幾らド田舎でも電波の届かない場所なんてあるのか?
まぁ、探せばあるかも知れないが、だとしてもこの状況はバットにとって見れば最悪この上なかった。
「勘弁してくれよ。明日から社会人として第一歩を踏み出す筈だったのに、初日から変な場所に連れてこられて欠勤だなんて笑い話にもならねぇよ」
その場に座り込み頭を抱えてしまう。
訳が分からないと言う現状がバットを更に追い込んでしまっているのだろう。
加えて、現状を訪ねる人が一人もいないのでは解決法を探る事も出来やしない。
一体全体どうしたら良いのか。考えたところで良い案など浮かぶ筈もなくすっかり途方にくれてしまうしかなかった。
「いかんいかん、こう言った状況下で一番やっちゃいけないのはネガティブになる事だ。こう言う時こそ物事をポジティブに考えて行動しないと。とりあえずまずはこの近辺に人が居るだろうからその人にこの場所の事と帰り方を聞くのが大前提だな」
何時までも塞ぎ込んでても状況は改善しない。それは過去の脳内世紀末連中と関わって来た時から学んだ事だ。
ならば、今は少しでも行動して状況を覆す努力をすべき。そう自分自身に言い聞かせ、バットは再び立ち上がった。
そんなバットの面前に何かが映った。
青空をバックに何かがこちらに飛んできて来るのが見える。
鳥かな? 最初はそう思ったが次第に大きくなってくるそれを見てそれが違うと確信しつつ、バットの脳裏に更に悩みの種を植え付ける事となった。
「なぁんだ、まだ再建されてねぇのか。霊夢の神社は」
何故なら、鳥かと思ったそれは、ほうきに跨って飛んでやって来た女の子だったからだ。
「え? 女の子!? ってか、今飛んでた!?」
「ん、誰だお前? っつぅか、此処幻想郷じゃ空を飛ぶなんて珍しい事じゃないんだぜ」
「幻想郷!? 何それ、ってか、空を飛ぶ!? 嘘だろ! もしかしてこれ夢? 俺、夢でも見てんのか?」
「何一人で変な事言ってんだよ。夢な訳ねぇだろ。現実だよ現実・・・まさか、お前もあいつと同じなのか?」
「あいつ? あいつって誰の事?」
お互いに警戒し合う。バットは空を飛ぶ事を常識と言う少女に危機感を覚え、その少女はと言うと、バットが例のあいつと同類なのかと警戒しだす始末だった。
「お、おおお・・・お前もあいつと・・・ケンと同じように変な拳法とかを使うのか?」
「え!? ケン!! まさか、ケンも此処に居るのかぁ!?」
「やっぱり! お前もケンと同類なのか! マジかよぉ! ケンやトキ以外にも変な胡散臭い拳法使いが幻想入りしちまったのかよぉ!」
天に向かい嘆く少女。その少女の発
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