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転生とらぶる
ペルソナ3
1871話
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訳ではない以上、その理由が不明なんだよな。

「ん? ……アルマー、一応聞くが、お前はペルソナを使えない。それに間違いはないか?」
「ああ、今のところは使えないな。……将来的に覚醒して欲しいとは思うけど」

 ペルソナは、俺から見ても色々と便利な力に見える。
 であれば、そのような能力を使えると便利なのは間違いないだろう。
 かといって、ネギま世界の時のようにペルソナを使える奴を吸収するという訳にもいかないだろう。
 ネギま世界では、麻帆良を襲った魔法使いを吸収した事により、俺はネギま世界の魔法を手っ取り早く習得した。
 まぁ、基本的にネギま世界の魔法は誰であってもある程度は習得可能だったのを考えると、実は無駄だったんじゃないかと思わなかった事もない。
 ただ、普通に習得出来るのはあくまでもある程度までであり、どうしても才能による一線というのは存在している。
 野球やサッカーといったスポーツも、やろうと思えば皆が出来るが……プロになって食っていけるのはほんの一握りだけだというのに、少し似ているかもしれないな。
 つまり、俺がネギま世界に行った時、最初に吸収した魔法使いから得られたスキルにより、炎や影、召喚魔法といった魔法に対して強い才能を発揮し、更にそのおかげで混沌精霊になったと言っても、間違いではない筈だ。

「つまりだ。シャドウは岳羽やアルマーのように個人としての能力ではなく、あくまでもその個人が持っているペルソナがどれだけ強いのかによって、逃げるのかどうかを決めているのではないか? そう考えれば、現在の岳羽はこの場で最強のペルソナ使いだし、シャドウが岳羽からイオという強力なペルソナの気配を感じ取って逃げ出してもおかしくないのではないか?」
「……なるほど」

 桐条の口から出たその説明は、十分に納得出来るものだった。
 元々、俺はこのペルソナ世界ではイレギュラーな存在なのだ。
 であれば、シャドウがゆかりを見て逃げても、俺を見て逃げないというのは……まぁ、有り得ない選択肢ではない、と思う。
 もっとも、死神のように何故か俺に執着しているシャドウもいるけどな。
 死神と遭遇した事があるのは、あくまでも俺のパーティ……正確には俺だ。
 何故かは分からないが、死神は俺だけを執拗に狙ってきている。
 この辺、何故同じシャドウでも対応が違うのかは分からないが……とにかく、こっちとしては納得出来ない訳でもない。
 勿論不満を持ってないかと言えば、それは否だが。

「……そうなんだ」

 桐条の仮説に、ゆかりは少しだけ嬉しそうに笑みを浮かべる。
 マイナス方向の特別という訳ではなく、プラス方向の意味での特別だというのが、ゆかりにとっても悪くなかったのだろう。

「まぁ、あくまでも桐条の仮説だけどな」

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