悪魔のアグリーメント
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フレスベルグがダメージと瓦礫のせいで身動きできない私の身体を、某汎用人型決戦兵器な人造人間が量産型に鳥葬されるような感じで、丸かじりしようと迫るのを眼前に捉えつつ、必死に生き残る手段を模索する。
脱出……無理。
戦闘……無理。
交渉……無理。
嘆願……無理。
生存……………………困難。
あぁ……これは厳しいなぁ。私では何の手も打てないなんて……諦めない心こそが最大の武器と言われても、何もできないんじゃ……。
いや、瓦礫に挟まっているが、バルディッシュはしっかり右手にある。この状態でもフォトンランサーなどの遠距離攻撃なら使えるから、まだ悪あがきぐらいなら……、
「(動かない方が良い、死にたくなければな)」
瓦礫に埋まって動けなくなっている装甲車の影から、ドレビン神父がフレスベルグに聞こえないようこっそり声をかけてきた。どういう意味かはわからないが、この場は彼を信じてみよう。煙に巻くことはあるが、彼は決して嘘を言わない。その辺りの誠実さは信頼できる人物だ。……信用はしてないけどね。
「キシャロロロッ! 流石のエターナルブレイズもようやく諦めたね! だったらその絶望をもっと堪能してもらって、スパイスを利かせてもらわなくちゃ!」
「もっと堪能って……ッ!」
その一言に、私はハッと気づく。ドレビン神父を除いて、この場には私以外にもう一人いたことを。
血の気が引いた私から気絶しているラグナ・グランセニックに視線を向け、「いただきま〜す!」と巨大な口を開けるフレスベルグ。反射的に左手を伸ばすが、届かないし動けない。
「や、やめて! その子まで殺さないで……! やめてぇえええええ!!!」
グシャァッ!!
思わず目を閉じた私の耳は、肉が潰れるような気持ち悪い音を確かに感じ取った。これまで私が頑張って助けて本局に保護してきた子供達を一度に失った上に、目の前にいる子供すら救えないなんて……私は……私は……!
「ギイイイィィィッッ!!!??」
「フッ、良い感じにクリティカルヒットしたな」
……? なんかフレスベルグの悲鳴が聞こえたと思ったら、ドレビン神父が感想を漏らしたような……。どうも想定してた状況とは違うらしく、目を開けた私の視界に入ったのは、天井に全身を叩きつけられてるフレスベルグと、レンチメイスを盛大に振り上げた状態のケイオス、ラグナを抱えて私の傍にいるドレビン神父だった、
「えっと……ラグナが食べられずに助かってたのは嬉しいけど、何があったの?」
「それを聞きたければ情報料……泣くな、冗談だ」
こんな状況なのに普段通り金にがめつい彼の一言で、財布の中の冬を思い出してつい涙がほろりと出たけど、なぜか幸運にもサービスしてくれることになった。
彼曰く、私
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