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リリなのinボクらの太陽サーガ
悪魔のアグリーメント
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の間でありながら、中々興味深い場所を回ってきてるぞ」

「わかりました、言われた通り今は見聞を広めることにします。それにしても……エナジーと属性の関係って、レアスキルや魔力変換資質持ちの魔導師と似ていますね」

「そう、リンネ生徒の指摘は的を射ている。属性持ちの魔女と、魔力返還資質持ちの魔導師は、エナジーか魔力かの違いこそあるが性質は非常に酷似している。無属性の魔女とレアスキルもまた同じような関係だ」

「では先生、特殊な血筋や魔女の力を持っていない人がエナジーを使えるようになるには、一体どうすればいいんですか?」

「管理局が全力で知りたい内容だと思わしきティアナ生徒の質問だが、とりあえず方法だけならいくつかある。怒髪天を衝くレベルでの怒りといった一方向への感情の爆発や、自分と世界の生命力を魂で感知できるようになるというな。ただ、やはり……常に気を張り続けねばならない戦場や現場にいるより、スポーツや道場剣術などで精神修行をやっている者や自然と共存してきた者の方が感知しやすい傾向がある」

「なぜだか私達の次の世代の方が目覚めやすいと言われた気分ですが……隣でリンネさんがドヤ顔してるのが超イラつきますが、とにかくそれって、バトル漫画とかでよくある“気”の修行的なものなんですか?」

「ぶっちゃけるとその通りだ。しかしエナジーは気より魔力寄り……というより、両方混ざっているが気に寄っている、と言った方が正しい。とにかく発現させたいなら、精神統一と集中力が大事だ。一度発現してしまえば、後は自由自在に使えるようになる。尤も生命力を使っている以上、使い過ぎが体に毒なのは当然だがな。……さて、そろそろ頃合いだから今回の講義はこれで終了する。締めのついでと言っては何だが最後に―――女の話をしよう」

目覚めた時から、女は孤独に包まれていた。
その孤独には羽毛のような圧迫感と、柔肌のような抵抗があった。

自由はある、しかし志がない。
自由はない、しかし翼がある。

女は甘美な愛の毒に満ちた牢獄で窒息した。脱獄する力が無い以上、そこに順応するしかなかった。だが順応するためには、少しばかり心を切り捨てる必要があった。

自らの心を自ら砕いてようやく、女は周囲に順応できた。だが、それは同時に女の真の姿は誰も見れなくなったことを意味していた。

女が捨てた心はどこにある? 存在すら知らないものを探してくれる者なぞ現れるはずがない。そうして女は順応した世界の正しさという毒に傷付いていく。弱者を救い、正義を守る。眉目秀麗、品行方正。何も間違ったことはしていないのに、どうしてこうなった?


・・・・・・(本編開始)・・・・・・


まな板の上の鯉、とは今の私のようなことを言うのかな……。なんてことを頭の隅で考えながら、私は
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