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立ち枯れし
尾花にこの身を
重ねては
日々に想いて
わが身恨めし
立ち枯れた芒を風が倒さんと吹き付ける…。
そんな芒を見るたびに、歳を経た自分の身を重ねて…何とも虚しくなる。
それでも、その日々の中で彼を愛しく想い続ける自分に…今度は恨めしくさえ思ってしまうのだ…。
なぜ私は生まれ…ここにいるのか…。
風もなく
音もなかりし
徒浪は
心打ちにし
恋い焦がれつつ
風もなく、何の音もせぬ間に静かに広がる波を徒浪と言う…。
ならば…何の噂も聞くことが出来ず、名前さえ上がらぬ彼を想う時、心を打ち付けて止まぬ波さえもそうなのだろう…。
ただ…心の浪は絶えることがないと言うだけだ…。
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