0211話『浦風、頑張るけん!』
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「浦風、なにか榛名にできることはないか?」
「そうじゃねぇ……」
二人でそれで考え込む。
脇の方で榛名が《あ、あの……本当に大丈夫ですから》と言っているけど今は聞いてあげない。
榛名の労いも大切な事だからな。
「そうじゃ。金剛姉さんのところにいくのはどうじゃろう? きっと霧島姉さんもいると思うしなにかと相談に乗ってくれるお思うんじゃ」
「そうだな。そうと決まれば……浦風、仕事の方はどうなっている?」
「無論大事なものはすでに終了しとるよ。ばっちしじゃ!」
「よし。それじゃ早速金剛達のところに行くとしようか」
「がってんじゃ!」
《ああ……提督と浦風さんが私の話を聞いてくれません……》
榛名の虚しい声が聞こえてくるけど今は我慢していてくれ。
それから私と浦風は戦艦寮に移動をしている。
おそらく金剛の部屋でみんなは集まっているだろうからな。
「金剛姉さん、おるかー?」
『オー、その声は浦風デスカ! どうしましたカ?』
「うん。今提督さんも一緒のおるんじゃけど部屋の中に入っても大丈夫じゃけぇ?」
『テートクもいるんですカ!? それならウェルカムデース!』
「……だそうじゃ。提督さん、それじゃ入らせてもらおうかの」
「そうだな。金剛、入るぞ?」
そして金剛の部屋の中にドアを開けて入らせてもらうとちょうどよく霧島と比叡も一緒にいた。
「司令、どうしましたか?」
「司令も金剛お姉さまのお茶会に参加しにきたんですか?」
「まぁ似たようなものだよ。少し相談があってな」
「テートク! なんでも聞いてください! ワタシならなんでも相談に乗るネ!」
「そうか。それじゃさっそく内容を教えようか」
それで私と浦風は三人に榛名のストレスが溜まっている事を伝えると、
「オー……やはりハルナはストレスが溜まっていたんですネ……」
「そりゃそうですよ、金剛お姉さま。榛名はずっとこんな自由に触れない状態なんですから……」
「比叡お姉さまの言う通りですね。榛名……なにかあるのならこの霧島にも相談してくださいな? 双子の姉妹なんですから」
《霧島……はい、ありがとうございます》
「そうじゃよ榛名姉さん。榛名姉さんかて別に誰も縛ってはおらんのじゃから自由に発言してもいいんじゃ。提督さんもきっと榛名姉さんがしたい事なら応えてくれると思うしな。じゃろう? 提督さん」
浦風にそう聞かれたので私は「そうだな」と答えた。
だって私だけの身体じゃないんだから榛名の事も思いやってやらないと罰が当たってしまうからな。
「そうデース! ハルナ? 我慢を溜めちゃノーなんだからネ?」
《はい、すみません。金剛お姉さま》
「それなら良いんですヨ! テートクもたまには榛名の我が儘も聞いてやってくださいネ?
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