第四十話
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ことねぇんだよなぁ。一回部屋に帰って寝てこようかと思ってたんだけどな。」
疲れてはいるからな。
すると、木曾は腕を組み、悩んでいた。
…………そう言えば、俺がここに来てからコイツがこの時間帯に訓練してないところって殆ど無いな。
……ある意味、日常の木曾が見れるチャンスかもと思ったんだけど…………そもそも日常が訓練だったなコイツ。
レアかよ。
「お前さ、部屋とかでなんか趣味とかしてないのかよ。」
「え?俺は部屋に帰ったら脱いで寝るくらいだぞ?」
バカだ。たったそんだけの為に部屋はあるんじゃ……………………ん?。
「ワンモアプリーズ。」
「え?俺は部屋に帰ったら脱いで寝るくらいだぞ?」
おーけーい。違和感の正体が分かった。
「『脱いで』?」
そう、『脱いで』。普通そこには、『着替えて』のワードが入るはずだ。
「うん、脱いで。」
しかし、どうやら間違いでは無いらしい。
…………まさか。
「お前、パジャマとか寝間着とかは?」
「着ないね、何も。」
裸族だった。
「…………お前さぁ。女の子相手なら兎も角、男の俺に言うなよ…………。」
俺は頭を押さえながらそう言った。こいつ、ここに来る前とか大丈夫だったのだろうか。
「お前はオレを女と見てるのか?ちなみにオレは見てない。」
と、威張るように言う木曾。いや、威張るなよ。反論できない俺も俺だけどさ。
「まぁ、それはそれとして、もし何もないならいい案があるのだが。」
と、俺は木曾に言った。時計を見ると、一四〇〇。ふむ、飯までは潰せるかな。
「なんだよ、勿体ぶらずに言えよ。」
急かす木曾に、俺はこう言った。
「三十分後に屋上で。動ける格好でな。」
―屋上―
ふむ、提督はどうやら約束を守ってくれたらしいなと、屋上の様子を見てそう思った。
「うーい、来たぜー。」
その様子に納得するように頷いてると、扉を開けて木曾が入ってきた。黒のタンクトップにハーフパンツと、時期的にまだギリギリ許されるような格好でやって来た。
「お、時間ぴったり、流石だな。」
俺はそんな感じで声をかけた。しかし、木曾はその声には反応しなかった。どうやら、ここの様子に驚いてるらしい。
「…………なにこれ。」
「バスケットゴール。」
木曾の質問に俺は即答した。
覚えてる人が居るかどうか怪しいから説明するが、ここに来たときに親父達から送られてきた荷物に、バッシュとバスケットボールが入っていた。
どうやら提督はそれを知っていたらしくて
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