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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第四十話
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うで。バカだろ。
 
「『でも、今日忍び込んだ時には一冊した見つからなかった。』…………少なくとも有るであろうもう一冊は?」
 
まって、赤城さん本当にまって。なんか俺の雲行きも怪しくなってきてないか?
 
俺は提督程では無いけれども、冷や汗を流し始めた。
 
「あ、そうそう!そのもう一冊はち」
 
 
 
 
ドゴォオオオオオオオオオオオオン!
 
 
 
 
 
気がついたら、俺は提督の顔面に拳を叩き込んでいた。ごめん、提督。お前の命より俺の評判だ。
 
「ち?」
 
「ち…………血の涙を流すような…………気持ちで…………捨てました。」
 
そう言った後で、ガクリとうなだれる提督。
 
その提督に時雨と摩耶さんがスッと近づき、首もとや手首に手を当てる。
 
「ん、流石提督。脈はあるね。」
 
「安心しろよ二号。こいつは基本的に自分に非があると分かってたら何もしないから。」
 
時雨と摩耶さんは俺にグッと親指を向けてきた。
 
……………………なんだろう。物凄い申し訳ない気持ちで一杯だ。
 
皆を騙してるという罪悪感と、そのために提督をぶっ飛ばした罪悪感と。
 
こりゃあ、後で提督に色々言われそうだな…………。後で雑誌を返そう。
 
「それでは、私はこの人を叩き起こしますから、ゆっくりしていって下さい。特にこのあと訓練に参加しようとかいう馬鹿なこと考えてる軽巡洋艦とか。」
 
ビクッ!と体を震わせる木曾。やっぱりこいつアホだ。
 
「わかったわね?木曾ちゃん?」
 
と、大淀さんは凄みを効かせてそう言った。いや、木曾にちゃん付けとかしたら殺されると思うのだが……。
 
「あ、はい。分かりました。すんません。」
 
大人しく従う木曾。木曾は大淀さんにかなり弱い。一体昔に何があったのだろうか。
 
「それでは、失礼した。」
 
長門さんがそう言うと、皆次々と部屋を出ていった。俺もそれについて部屋を出る。
 
「うむ、ご苦労様だった。」
 
長門さんはそう言うと、スタスタとどこかへ行ってしまった。相変わらず素っ気ない人だ。
 
「んじゃ、アタシはこれから天龍に用事あるから。」
 
摩耶さんはそう言うと、長門さんとは逆方向に歩いていった。
 
「ボクと赤城さんは青葉さんに呼ばれてるから。」
 
と、摩耶さんと同じ方向に歩いていった。残された俺と木曾。
 
「んで、オレたちはどうする?」
 
どうやら何も用事のないらしい木曾。俺も無いから、どうしようかと悩んでいた。
 
いつもの木曾なら、「トレーニングセンター行くぞ!」だけど、大淀さんに釘を刺された木曾はその約束をきっちり守る気だ。可愛いかよ。
 
「うーん、正直やる
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