幕間十二:悩ましき消費税
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笹夜「エンゲル係数の高いご家庭は、生活に影響が大きいですからね」
心桜「わわっ! びっくりしたぁ〜!」
笹夜「すみません。心桜さん」
心桜「いえいえ」
七夏「笹夜先輩! こんにちわです☆」
心桜「こんちわー! 笹夜先輩!」
笹夜「はい♪ こんにちわ!」
七夏「えんげるけいすうって何です?」
笹夜「エンゲル係数は家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)の事で、この割合が高いほど、生活が苦しいという事になります」
七夏「なるほど☆」
心桜「エンゼル係数は自分の心や感情に占める天使度の割合(パーセント単位)の事で、この割合が高いほど、性格が清らかという事になりま・・・止めてよ、つっちゃー」
七夏「え!?」
笹夜「まぁ♪ エンゼル係数・・・高いと素敵ですね♪」
心桜「さ、笹夜先輩ぃ〜・・・いつもの切れ味が・・・つっちゃー砥石ある?」
七夏「えっと、台所にありますけど・・・」
笹夜「コホンッ! まあ、エンゼルさんは素敵ですけど、エンゲルさんは深刻な問題になったりしますので、消費税はエンゲル係数の高いご家庭に配慮してほしいと願います」
心桜「そだねー」
笹夜「でも、エンゲル係数だけで計れない問題もあります」
七夏「え?」
笹夜「エンゲル係数は食費の割合に過ぎないので、高価な食べ物ばかりを食べているご家庭は自然とエンゲル係数が高くなってしまいます」
七夏「高級品は大きく課税する事になるのかな?」
笹夜「それもひとつの方法ですけど、高く課税すると売れなくなる可能性が大きくなります。売れなければ、税金も生まれません」
心桜「あ゛ー色々、難しいねー」
笹夜「そうですね。ですから、政治家さんがこれらの事を決めるのが、どれだけ大変な事なのか、少しでも分かったかしら?」
心桜「う・・・そうきたか・・・。でも、笹夜先輩に言われたら確かに分かるよ」
笹夜「私は、心桜さんの話してた『税金の流れの見える化』は、とても大切な事だと思います」
心桜「ありがとー! 笹夜先輩!」
七夏「みんなが協力/助け合う気持ちで納税できたらいいな♪」
笹夜「素敵な考え方ですね。そうなると、いいですね♪」
心桜「あたし、消費税めんどくてやだなーと思ってたけど、つっちゃーの考え方なら不満はないよ・・・あ、消費税見える化前提での話ね」
七夏「くすっ☆」
心桜「という事で、みんなも消費税をなんとなく支払うのではなく、もっと関心を持とうという事が、言いたかったのでしたっ!」
七夏「私も意識しておきますね♪」
幕間十二 完
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幕間十二をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も、どうぞよろしくお願い申しあげます!
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