その十八「夏だ! 旅館だ! 温泉だ!」
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カポーンッ。
昼間アホの千代紙さんに散々な目に合わされた私(達)は本日泊る宿である旅館にある露天風呂で疲れを癒すことにしました。
「今誰も入っていないみたいですか貸し切りですねっしーさん♪」
「やほーい♪ 泳ぐぞぉぉぉ!!」
「ちよ子先輩には言ってないですよ! 温泉で泳ぐって小学生ですかっ!!?」
本当ほんとっ千代紙さんはアホですね。
脱衣所で着替えるだけなのにどうしてこんなにもうるさいのでしょう、あの子たちは。
蛙の子は蛙……親が親なら子も子、というわけですね。ふんっ。
「ふふふ」
「彗? なにかいいことでもあった? 顔ニヤけてるよ」
「あったと言うよりはこれからある、かな?」
「?」
後ろで着替えている緑屋さんと翡翠さんの会話が少し聞こえてきました。でもなんの話なのか全然わかりませんでした。
ま、まさか斎藤くんとイイ感じになろうって話じゃ……ってそんなことあるわけないですよねっ。あの大人し系の2人に限って♪
「んー??? これなんだしー?」
部屋の隅。かどっこに置いてあるゴミ箱前にしゃがみ込んで小野さんがなにか言ってますよ。
「どうなされたんですか、小野さん」
「あ。りつこ〜これ見るし〜」
と、小野さんがゴミ箱から取り出したのは”バトン”と書かれた紙がセロハンテープで貼り付けられた長さ20pくらいの棒でした。
「そ、それはぁぁぁっ!!?」
「りつこ。これがなんなのか知ってるし?」
知っているも何もその棒を手にした者はお話の主役の座を勝ち取れ、お話を自分の好き放題にしっちゃかめっちゃかにしちゃえると言われる伝説的なバトンリレーとかでよく使われてそうな”棒”じゃないっ!!
な、なんでそんな伝説的な棒がこんなところにっ! しかも小野さんが手にしているのですかっ!!?
「ハッ!!?」
「んあ?」
ま、まさか今回のお話の主役は小野さんっ!? 今回あまり出番なかったですね〜ご愁傷様です、ぷぷぷ〜と思っていたら、後編のトップバッターですって!?
しかも! 最藤くんとの入浴シーンのお話でぇええええ!!?
※当旅館には家族風呂並びに混浴温泉はございません。あしからずに。
斎藤くんと混浴なんて絶対にさせないんですからっ! なんとしてでもあの伝説的な棒を小野さんか奪う…いえ、温泉旅館に相応しくない物は没収しなくてはっ、だって私は生徒会なんでしからっえぇ!
しかしどうやって小野さんから伝説的な棒を没収しましょうか……そこか問題です。
「りつこ、これ欲しいし?」
「ええっ!? べ、べべべべべつに欲しいわけでは……」
「じゃあしおにでも…「まっ待ちなさいっ」ん?」
「私個人が欲しいと言うのではないんですよ? で
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