AVデビュー
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います」
「知ってるの?」
「……いえ」
「フーゾク店を片っ端から当たるわよ!」
「警視庁捜査0課の木村秋係長……ですか、凄い肩書きですね」
「……いえ……」
ここは鈴木宅だ、アダルトビデオの面接である、誠に面接されているのは警視庁捜査0課の“木村秋“係長だ。
「警視庁捜査0課、木村秋係長AVデビューですか、ヒット間違いなしですね」
「知られたらまずいんです」
「話は聞いてますよ、大丈夫、うちで撮ったビデオは私の店でしか販売しません、レンタルも無しですから身バレはしませんよ」
10年前の連続殺人を単独捜査すると偽って面接に来ているのだった。
「うちもボディペイント好きのお客さんが来ますが侍を書いたなんて聞いたことがありませんよ、ビデオなら知ってますけどね」
「ビデオ?」
風俗店での結子の聞き込みだ。
「ビデオ購入するわよ」
「えっ?買うんですか?」
西島がたずねる。
「もちろんよ、現在一番有力な手がかりだわ」
しかしどこのビデオ店に言っても売っていなかった。
「廃盤なんですかね?」
「どこで売ってるか聞けば良かったわ」
「相当マニアックかそもそも全然売れなかったのかも知れませんね」
本署に集まり情報交換をする。
「今日は進展なしね、また明日がんばりましょう」
木村が皆の労をねぎらう。
「お疲れ様でした」
一同が帰って行く、木村が携帯をかける。
「うん、今から帰るから、ご飯何がいい?」
木村には一人息子がいた、中学生だ、夫とは死に別れだ、刑事だったが殉職したのだ。
結子はその様子を羨ましく見ている、一度息子の写真を見せてもらった事があった、どう見ても美少女にしか見えなかった。
「明日もよろしくね」
木村が帰って行った。
「お疲れ様です」
結子が頭を下げる。
「ハンバーグがいいな、うん、待ってるからね」
警視庁捜査0課、木村秋の1人息子の木村凛(きむら りん)だ、美少年である、いや絶世の美少女と言った方が合っているだろう。
中学3年生で剣道全国大会で2連覇中だ、勉強も学内で1番である、背はこの年の少年にしては低い方だ、体格も剣道をやっているとは思えないほど“きゃしゃ“である、髪は肩まで伸ばしている。
秋の唯一の光、目の中に入れても痛くない大事な大事な宝である。
この完璧に思える美少年だが本人はコンプレックスを持っていた、父親がいないなどではない、容姿に関してである。
先ずは胸である、女性ホルモンが多いのか胸が出ているのだ、筋肉が盛り上がっているとかではなく女性のおっぱいのように出てしまっているのだった、腰回りも女性のような感じになっている。
そして鼻だ、鼻筋が通る高い鼻だがかなり上を向いていた、どの
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