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ハルケギニアの電気工事
第12話:材料探しはリゾート探し!?(その2)
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置した樹液の採集容器はあのままにしておけば、ある程度の量の樹液を採集できるでしょうから、最悪の場合、捕れた樹液をサンプルに、練金で作ることも出来ます。しかし、もっと沢山のゴムの樹液があれば、より効率的にゴムを作ることが出来ますので、できるだけ沢山見つけておきたいものです。

 持ってきた羊皮紙にこの辺の地図を書いてみます。ベースキャンプを×印で書き込んで、ゴムの木を見つけた位置を此処まで歩いてきた経路と一緒に書き込みました。大体ベースキャンプから真南の方にゴムの木があった事になります。きっと近くを探せば、他にも見つける事が出来そうな気がするので、周囲の探索をしてみましょう。

 今度は、別の羊皮紙にゴムの木を中心とした地図を書いていきます。進んできた方向と太陽の位置を確認して南の方角を決めると、地図に方位の印を書き込み、それを基にまず東の方から探し始めました。

 出来るだけ同じ歩幅になるように気をつけながら、まっすぐ10歩歩いてそこに立つ木に印を付けます。東ですから「E1」にしました。その木を中心に探してみますが見つけられませんでした。歩いてきた方を確認して、また東に10歩移動します。この方法で東の方に100歩の距離を移動しながら探しました。大体700メール位でしょう。

 この結果、東の方にはゴムの木はありませんでしたので、一度元のゴムの木まで戻ります。地図には東の方向に10歩毎の位置に「E1」から「E10」までのポイントが記入されています。
 同じ事を南と西に向かってやってみました。地図上には「S1」から「S10」と「W1」から「W10」のポイントが記入されたわけですが、今のところ他のゴムの木は見つかっていません。
 この探索で2時間ちょっとの時間を使いました。流石に疲れてきたのでこの辺でベースキャンプに戻りましょう。

 ベースキャンプに戻ると、『ヴァルファーレ』が頭を翼の中に入れて丸くなって寝ていました。初めて見ましたが大きな鶏が寝ている感じでしょうか?色も羽毛の感じも違うのですが、なぜか鶏のイメージが出てきた事に驚いています。僕が林から出てきて服のほこりを払っていると『ヴァルファーレ』が動きだしました。起きたようですね。

[ようやく戻ってきたか。それで目的のものは見つかったのかえ?]

「やっとゴムの木を1本見つけましたが、他にはまだ見つかりません。でも、大分時間もたったので今日はこの辺で調査は止めます。そろそろ野宿の準備をしないといけませんからね。」

 そう言って、周りの砂を使い練金で海の方以外の3方向に高さ1.5メールの壁を作ります。それからフライで飛んで椰子の葉を何枚か取り壁の上に屋根になるように乗せました。壁は林の方からいきなり襲われないようにするためで、屋根は夜露を防ぐためです。気温は暑い位なので
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