第12話:材料探しはリゾート探し!?(その2)
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しいサンドイッチです。椰子の木陰に座り込んで、水筒の水を飲みながらサンドイッチを食べると言うのも良いものですね。
お腹一杯になったので残りは包んで固定化の魔法を掛けておきます。さっき作った貯蔵庫にしまいます。この暑さですからほおって置いたらすぐに腐ってしまいますからね。
その後、横になって腕枕で食休みします。良い風が吹いていて気持ちが良いですよ。
1時間位たって、昼休みも終了です。
「『ヴァルファーレ』、調査に出かけますね。監視の方を宜しくお願いします。」
そう言って、ベースキャンプからまっすぐ南に向かって椰子の林に入っていきます。それほど下生えの草がないのは海の側なので土地に塩が含まれているからでしょうか?
しばらく周りの木の様子を確認しながら進んでいくと、下草なども増えてきました。そのまま進んで、200メール位来た所で円形に木の生えていない広場に出ました。直径30メール位でしょうか。中心に小さな池が出来ています。池からは南西の方に細い川が流れ出ていますが、流れ込む川がないのは池の中に湧き水があるのでしょう。水はとても綺麗で飲み水にも良さそうです。
この辺まで来ると色々な木が生えてきていて、大きな葉っぱの木にツタが絡まったりしている様子はごく普通の熱帯の森ですね。地中の塩分も充分少なくなっているようです。時々鳥の声が聞こえたり、蟻などの昆虫も見ることが出来ます。
剣を抜いて今出てきた所に生えている木に、目印の傷を付けておきます。大体こちら側が北になりますから「N」と刻みました。アルファベットならこの世界の人には読めないでしょうから、簡単な暗号の代わりになります。呼べば『ヴァルファーレ』が来てくれるでしょうが、主が迷子になって使い魔に助けられるのでは誉められた事ではないので用心に超した事はないでしょう。
空き地の周りをぐるっと調べます。南西から南側の方に川があるせいでしょうか少し湿気があるようです。まず南側の木に印を付けて、更に進む事にしました。
頭上に茂る木の葉の密度が増して薄暗くなってきた頃、ようやく生前に百科事典やテレビなどで見たことのあるゴムの木を見つけました。良い勘をしていますね。思わず自画自賛してしまいます。
念のために持ってきておいた木の容器を、紐で幹に括り付け、その容器の少し上辺りに剣を使って木の幹に傷を付けます。しばらく見ていると傷から樹液がしみ出してきました。このまま置いておけばしみ出した樹液が木の容器にたまる事でしょう。
此処までで、大体1時間位掛かりました。あと2時間位は調査を続けられそうです。
調査初日に目的の木を両方見つけることが出来たのはかなりラッキーでしたが、ゴムの木の方はまだ1本しか見つかっていないので、もう少し探してみないといけませんね。さっき設
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