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ハルケギニアの電気工事
第12話:材料探しはリゾート探し!?(その2)
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ケギニアではなんというのでしたっけ?

 小休止した時と同じ要領で『ヴァルファーレ』に安全を確認して貰い、ゆっくりと降下していきます。地上に近づくにつれて汗が噴き出してきました。えらく暑いですね。
 合計約4時間の移動ですから大体3000リーグ位でしょうか。此処はもう熱帯に入っているようです。着陸するとすぐに『ヴァルファーレ』から降りて、上着を脱ぎましたが、それでも暑いので側の木陰に飛び込みました。
 海岸に着陸したのですが、それほど湿度が高くないようで、木陰に入れば結構涼しく感じます。
 目の前は一面透き通るようなエメラルドグリーンの海です。先ほど休憩で着陸したところと、あまり変わらない景色に見えますが、陸地側を見ると海岸線に沿って延々と背の高い木が茂っています。どうやら椰子の木のようですね。

 この辺りならもう熱帯に入っているでしょう。暑さから考えて椰子の木が生えていても不思議ではないです。しっかりと実もなっているし。問題は誰のものかという事だけですが、木を伐採に来たのではないのですから、少し位実を貰っても大丈夫でしょう。目くじらを立てて怒るような事ではないと希望的観測で勝手に自己完結します。それでも、あまり目立たないようにはしておきますが。

 差し当たって、この調査の目的の一つである椰子の木を見つけられたのは良かったです。この分なら、少し探すだけでゴムの木も見つけられるのではないでしょうか。ただ、暑さが半端じゃないので熱中症に注意が必要ですね。水分と塩分の補給が大切です。

 幸い、『ヴァルファーレ』の凄い知覚でも、感じる事の出来る範囲に人は居ないそうですから、ここを調査活動のベースキャンプにしましょう。そうと決まれば、椰子の木陰に砂を使って練金で小さな物置を作ります。風通しを考えて作りましたから、この中に『ヴァルファーレ』から下ろした荷物を入れておきましょう。

「『ヴァルファーレ』、近くに人は居ないという事ですから、この場所をベースキャンプにします。ところで人は居ないという事だけど、他の動物なんかはどうですか?危険な動物とかが近くに居るようなら、ベースキャンプの守りも必要になるのだけど。それにゴムの木を探す為に林の中に入る時も準備が必要になると思いますから確認してもらえますか?」

[そうじゃな。今のところ、主にとって危険となるような獣の類は近くにはおらぬな。我に感じる事の出来る範囲では危険と思われる獣は、南東の方向に10リーグ以上離れた所に感じるだけじゃ。こちらに近づいてきて危なくなるようなら我が注意するから、調査とやらを始めても大丈夫じゃぞ。]

「有り難うございます。お昼ごはんを食べてから少し歩き回ってみます。」

 荷物の中からアニーに作って貰ったサンドイッチを出します。ボリュームがあってとても美味
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