第二話 韜晦作戦準備よし
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お待たせしました、少ないですが第二話です。
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第二話 韜晦作戦準備よし
帝国暦473年7月10日 午後1時
■オーディン ノイエ・サンスーシ ベーネミュンデ侯爵邸
「テレーゼ私の可愛いテレーゼ,陛下より沢山のドレスが送られて来ましたよ」
「お母様、お父様からですか」
「そうですよ、あなたのお父様からのプレゼントですよ」
「わーい、綺麗」
「本当に綺麗ね」
「お母様、着たいですぅ」
「そうですね、ヘレーネ、クラリッサ、支度をなさい」
「かしこまりました侯爵夫人」
「わーい、わーい」
帝国暦473年7月10日 午後7時
■オーディン ノイエ・サンスーシ ベーネミュンデ侯爵邸 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
ふうう、疲れたよ。
お母様ったらノリノリに成っちゃって、あれからお茶の時間を挟んで4時間も着せ替えだもの。
無邪気な2歳児を、演じるのも大変だよ。
相変わらず夕食はドイツ料理だし、たまには梅干しとお茶漬け食べたい。
お米と紅茶はあるから、探せばあるかも。けどお母様が食べるの許してくれないな。
しかし、私を暗殺しようとした黒幕は誰なんだろう。
470年に、兄様が死産と言うことに、なってるけど暗殺の可能性が大だな。
確か母様は4回妊娠してるから、あと2人生まれるかも知れない。
無事に男子が生まれてくれれば皇位継承が拗れないかも知れない。
まあ私が生きているから妊娠しない可能性もあるけどどうなるやら。
暗殺の黒幕って、原作じゃ、ブラウンシュヴァイク公とかリッテンハイム候とか言われてるけど、ルードヴィヒ兄様が、生きている限りあの2家に帝位が行くことはないのだから、ルードヴィヒ兄様が、急死する事を知らない訳だから、そんなことをするんだろうか。
それとも、ルードヴィヒ兄様の急死事態が、ブラウンシュヴァイク公とかリッテンハイム候とかの、策謀だったとしたら、あり得ることだ。
しかし此処に、私というイレギュラーが、発生したそうなると、最低2人暗殺しないと成らなくなった、図らずもリスク分散が出来る訳か。
こうなると、あまり才気を見せると、敵の的になりそうだな。
暗殺から、逃れるためには、注意しつつこれまで道理、無邪気な皇女を演じ続けよう。
韜晦しなければ命が危ないからね。
これこそ韜晦作戦だ。
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