ペルソナ3
1870話
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しいのがゆかりである以上、ここはやはりゆかりを連れて移動するのが最善の選択だろう。
真田も俺の言葉に特に異論はなかったのか、黙って頷く。
有里も、それは同様だ。
そんな訳で、俺達は再び影のゲートに身体を沈め、ゆかり達のいる場所に戻る。
「……どうやら無事だったみたいだな」
俺達が影から現れると、荒垣がそう告げてくる。
素っ気ない様子を装っているが、実際には俺達を心配していたというのは十分に分かる
「ああ。シャドウも逃げたりはしなかった。つまり……」
「今までシャドウが逃げていたのは、俺か岳羽にあるって事か?」
最後まで言わずとも、荒垣は俺の言いたい事を理解し、そう言葉を続ける。
「そうなるな。その上、可能性としてはゆかりの方が高い」
「……俺もそう思う。俺はタルタロスには来てるが、殆ど何もしてないないしな。……いや、だが……まさか、な」
最初は俺の言葉に同意していた荒垣だったが、ふと何かに気が付いたかのような様子を見せる。
「何だ? 何か思いつく事があるのか?」
「何でもねえよ。とにかく、今と同じようにして岳羽を連れていってみろ。それで問題ないようなら、俺だろうしな」
何か隠してるような気がするが……いやまぁ、それくらいは普通にあってもおかしくはないんだが。
人間、誰でも隠し事の1つや2つあってもおかしくないし。
「分かった、そうさせて貰うよ。……ゆかり、ちょっといいか?」
少し離れた場所で周囲を警戒していたゆかりに、声を掛ける。
シャドウが逃げるとはいえ、その理由が分からない以上、いつ襲ってくるかも分からない。
ましてや、ゆかりは死神という存在を知っている以上、タルタロスで油断をするという選択肢は一切ないのだろう。
「何?」
「今度有里のフォローに入るのはゆかりで頼む」
「私が? ……まぁ、いいけど」
一瞬驚いたような表情をしたゆかりだったが、特に異論はないのか、あっさりとそう頷いたのだった。
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