ペルソナ3
1870話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しいような気がする。
そんな風に思っている間にも影に沈んでいき……やがて俺達の姿は、先程臆病のマーヤを見つけた場所から、そう遠くない場所に出る。
「あそこだ。見えるか?」
「あ、ああ」
「うん」
まだ影に沈む感触に戸惑っている様子の真田と、今日が初めてなのに全く動じた様子のない有里。
この辺、2人の器の違い的なものなのか?
そんな風に思っているのだが、その間にも真田は有里に細々とした事を注意している。
臆病のマーヤはブフという氷系の魔法を使ってくるとか、そんな感じで。
それを見ながら、俺は何かあった時の為に周囲の様子を偵察する。
……さっきまでは臆病のマーヤを含めてシャドウはすぐに逃げ出していたのに、今は全く逃げる様子がないな。
となると、今まで臆病のマーヤが逃げ出していた理由は、ここにいない人物……ゆかりと荒垣のどっちかにあるのか?
ふむ、そうだな。この戦いが終わったらちょっと試してみるか。
ただ……ゆかりと荒垣だと、多分ゆかりの方が原因だと思うけどな。
荒垣はずっと俺達と一緒に行動していたが、その間に敵と戦うといった事はなかった。
であれば、荒垣は初めて俺達と一緒にタルタロスに挑んだ時と全く変わりがないのだろう。
そうなると、消去法で残るはゆかり……いや、待てよ?
「桐条?」
『うん? どうした? 有里の戦いに何か問題があったのか?』
その言葉に、視線を有里の方に戻す。
そこでは模造刀を使い、有里が臆病のマーヤに戦いを挑んでいるところだった。
元々の冷静さもあるのだろうが、初めての戦闘だというのに、特に問題なく相手取っているように見える。
「いや、そっちは問題なく進んでいる。有里に危険があったら、すぐに真田が突っ込めるように準備もしてるしな」
『なら、どうしたんだ?』
「有里を見てもシャドウが逃げる様子を見せなかったから、もしかして桐条との通信の際に妙な電波でも出てて、それでシャドウが逃げるんじゃないかと思ったんだが……どうやら違ったらしい」
こうして桐条と通信機で会話をしていても、シャドウが逃げる様子がないのを確認する限り、通信による電波を感知して逃げていた……という訳でもないらしい。
『ふむ、なるほど。……生憎と私はそちらにいないので、何とも言えないが……人数差を考えて、勝ち目がないからと本能的に判断した……という事はないか?』
「あー、それも否定は出来ないか」
さっきまでは、俺、ゆかり、荒垣、真田、有里の5人が纏まっていた。
それだけに人数がいれば、シャドウが人数差で勝ち目がないと判断してもおかしくはない。
……まぁ、実際には5人で戦うとなれば、タルタロスではかなり狭いのだが。
合計4人くらいが、タルタロスで戦闘を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ