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転生とらぶる
ペルソナ3
1870話
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 勿論俺がタルタロスに来始めたのは、あくまでも2月からだ。そうである以上、2月以前に桐条達がタルタロスに何度も来ているのであれば、向こうの方が回数が多いかもしれないが……いや、今はそんな事を考えていられる場合じゃないか。

「取りあえず、どうする? 有里にシャドウとの戦いを経験させる為にやってきたのに、こうも見つからないと……そうだな、俺が影のゲートを使ってちょっとシャドウのいる場所を見つけてくるか? そこに有里を直接連れていけば、戦闘は問題なく出来ると思うけど」
『それは……出来れば止めて欲しい。有里はまだきちんとシャドウと戦ったことはない。一応寮でシャドウと戦ってはいるが、その時の結末は知っているだろう? であれば、可能なら有里の側にはいざという時にフォロー出来るように誰かがいて欲しい』

 耳に掛けている通信機から、桐条のそんな声が響く。
 桐条にしてみれば、ようやこう自分達のパーティに所属する事になったペルソナ使いだ。
 可能な限り安全面に配慮したいと思うのは、当然の事だろう。

「桐条の気持ちも分かるが、シャドウが逃げ出すのを見る限り、万全の態勢で……って訳にはいかないと思うが?」
『それは、そうだが……』

 結局シャドウが逃げ出すといった以上、どうしようもないというのは桐条の方でも理解していたのだろう。
 有里と一緒に真田を転移させてフォローさせるという事で、話がつく。
 そうして、俺は影のゲートに潜ってシャドウの姿を探し……予想外に早く、臆病のマーヤの姿を発見した。
 しかも臆病のマーヤは1匹だけという、これ以上ない程に有里のデビュー戦の相手としては最適の相手だ。
 影から出て、気配遮断を使って近づいてみるが、特に逃げ出すような感じはしない。
 いや、気配遮断を使っている以上、それを解けば逃げ出すという可能性は否定出来ないんだが。
 ともあれ、30秒程臆病のマーヤを観察し、特におかしなところがないと判断すると、再び影のゲートを使って皆の場所に戻る。

「臆病のマーヤを見つけた。1匹」
「お、早いな。さすがアルマー」

 真田が嬉しそうにそう告げるのだが、今回の戦闘はあくまでも有里がやるべきもので、お前はあくまでもフォロー、念の為、一応……そんな感じでいるってのは分かってるんだよな?
 そう思うも、言っても無駄だろうと思うので口にはしないが。
 それに真田も強さを求めてはいるが、それだけに今更臆病のマーヤ程度の相手と戦っても意味はないだろうし。

「とにかく、行くから有里と真田は俺の近くに来てくれ」

 その言葉に、2人は俺の近くにやってくる。
 そして次の瞬間、影に身体を沈めていく感触に、真田が悲鳴を上げる。
 まだ2回目の有里ですら普通にしてるんだから、真田にもいい加減慣れて欲
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