暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百一話 ブラウンシュヴァイク公爵との決戦です。
[4/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
めた。後退してくる前衛と別に、いったん整然と敵艦隊の前面に展開したのである。フレーゲル男爵以下ブラウンシュヴァイク陣営前衛はほとんど鎧袖一触の勢いでこれに接触してきた。
「斉射!!!」
前衛指揮官が叫んだ。正確に打ち出された青い閃光は次々にフレーゲルら前衛をうちぬく。だが、前衛だけで2万隻近い戦力を有しているブラウンシュヴァイク陣営の足は止まらない。そこに、体勢を立て直したアレット、ロワールの2艦隊が側面から攻撃を仕掛ける。本隊前衛は巧みに2艦隊にブラウンシュヴァイク前衛の照準を向けさせると、本隊に合流すべく後退していった。
エリーセル遠征軍前衛は1万7000隻、ブラウンシュヴァイク陣営前衛は2万隻、数の上ではほぼ互角だった。
「・・・・・・・・。」
前衛同士の戦闘を中止しつつ、フィオーナはなおも宙域全体を見まわす注意を怠らなかった。前衛同士の決着が長引けば、敵は苛立ち、次なる手をうってくるだろう。あるいは――。
「四時方向からあらたな艦影多数!!識別信号は味方の物ではありません!敵です!!」
オペレーターの叫びが、フィオーナの耳を打った。
「数、2万隻余り!」
「旗艦は標準型であり、敵の指揮官は不明!!」
『フロイレイン・フィオーナ!挟撃されているぞ!このままでよいのか!?』
ビッテンフェルトからの通信が飛び込んできた。
「後方の敵は私が抑えますから、ビッテンフェルト提督はそのまま待機してください。」
『だが――!』
「このまま作戦を遂行します。大丈夫。そうでなくては、犠牲は増える一方です。」
ビッテンフェルトは不満顔をしたが、
『いいだろう。どのみち力押しでは数に劣るわが軍が不利なのだからな。フロイレイン・フィオーナのプラン通りに動く。だが、仮に戦局全体が不利だと判断したら、俺は俺で動くことにするぞ。』
「それで大丈夫です。」
『気を付けろよ。』
大将が上級大将に言う言葉とも思えなかったが、それはビッテンフェルトの気遣いに他ならなかった。それをありがたく受け取って、フィオーナは後方の敵に注意を向けた。予備隊を残し、後方の敵に対峙した本隊は1万5000隻余り、対するに敵は2万隻余りである。2万隻余りの艦隊はアステロイド帯を警戒して防衛を意識した双頭の散開体形で進んできたが、安全距離を取ったところでその動きは止まった。
「敵の足が止まりました。どういうことですか?」
サビーネがエステルに尋ねた。
「こちらを警戒しているのだと思いますわ。でも、どのみち動かざるを得なくなると思います。」
「???」
「ブラウンシュヴァイク公爵、あるいはその取まきの血気にはやる貴族が許さないという事よ。『自分たちが突入しているのに艦隊を動かさないとは何事か!?』などと言うと思うから。」
フィオーナが説明した。
「ですが、陽動
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ