第3章 リーザス陥落
第102話 最強のパーティー
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きるまで、主らと共に戦おう。ヘルマンの為などとは最早言わぬ。……ここからは我が信念、全て力に込め 我が国がこの国に招いた邪悪をこの手で払う。……だから 頼む。此処から先も儂を連れて行ってくれ」
片膝をつき、跪くトーマ。剣を捧げた主君であるパットンにしか していない所作。
ヘルマン、黒鉄の騎士の頂点のその姿勢に、皆が一瞬戸惑いを見せたのは仕方がない事だろう。
トーマとしても、自分自身が招いた事である、と言う自覚もあり、ケジメでもある。仮にここで敵国の武将として 首を撥ねられたとしてもなんら不思議ではないのだから。
だが…… いや 1つ訂正をしておこう。この場の皆。全員が戸惑いを見せた訳ではない。
「言うと思ったぜ。……と言うより何言ってんだ今更。……嫌だと言っても最後まで付き合ってもらうぞトーマ。 ちゃんと約束しただろ? あの馬鹿皇子を更生させるって。今はくたばりかけてるアイツに代わって お前が尻を拭えよ」
真っ向から返したのはユーリ。
敵国とか関係なく、全身全霊でぶつかった間柄だった故に もうそこには蟠りは最早ない。
歳は離れているが、まるで長年共に戦い続け、互いの背を任せられる戦友とも思える様になっていた。
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