第3章 リーザス陥落
第102話 最強のパーティー
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は、最強のパーティメンバー。
「はっ…… ははは。そうだったな。オレには最高で、最強の仲間達がいたんだ。なんで立ち止まって振り向かなかったんだよ。オレは……」
軽く笑うユーリ。
そう、今までも背を支えてくれていた者達がいたからこそ、思う存分剣を振るう事が出来たのだ。
カスタムの解放の時もそう。レッドの解放の時もそう。 魔人やトーマとの一騎打ち。……すべて、皆がいてくれたからここまでこられたのだから。
「今更よ!」
「そーだぜー! ユーリ。この辺できっちりボーナス出してくれねぇと割に合わねぇわ。……ちゃーんと請求するからよ? ユーリの身体にな」
「ミリさん。自重してください。こんな時は!」
「硬い事イイっこ無しってねー、セル。こんな時こそ、リラックスよー?」
「ロゼさんはリラックスし過ぎなんです!!」
「悪かったな皆。そうだ。……オレも 皆がもう訊き飽きたと言っても何度でも言うぞ。オレは 1人じゃない。皆といればもっと強くなる。……たとえ敵が何者であっても 勝てるんだ。……オレは。オレ達は負けない」
ユーリの言葉を訊き、全員が頷いた。
皆が来てくれた事で、ユーリに明らかに力が戻った。
それは、魔法やアイテムで回復したから、などではない。
魔法やアイテムでは 消耗した体力を戻したり、怪我を治したりするだけであり、持っている力を更に向上させるような効力はない。
だが 今のユーリは明らかに強くなっているのが判った。
「(……良い仲間を持って居る……な。そうじゃ。本当に良い男には より良い仲間が集う。仲間達と自分自身。その全てが限界を超えて更に強くなる。互いを想う力。それは時として強大な力となる。絆の力、とでも言う代物。1人では辿りつけぬ境地。……なぜ、儂はそれをパットン皇子に伝えなんだ……。皇子にも、仲間と呼べる者達が傍におる筈なのに……)」
トーマはあまりにも眩さに。目も眩む光を見たのだが、決して逸らさずに仲間達を見つめていた。
そして軈て、トーマの視界はボヤけて、ある姿が映し出された。
それは 今よりも遥かに強靭な肉体に仕上がったパットンの姿。そして、それを支える強靭な戦士達。……己の息子 ヒューバート。そして 旧友アリトレス。パットンの乳母にして 我が親友ハンティ・カラーの姿。 そして、その後方に、今の仲間達が集っている。
前方に広がるのは無限の闇。……そこを斬り割く光の剣となっているのが見えた。
それを見たトーマは再び眼を瞑り、そして 開いた。
今は 夢想する時ではない、と自分に言い聞かせて、目を開いた。
開いた先に映ったのは現実だ。
「儂も、この命燃え尽
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