第3章 リーザス陥落
第102話 最強のパーティー
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仲間内での争いがあった、と考えるのが妥当だろう。……その理由が判らないのだ。
「(……これも魔人の仕業、と考えるのが自然。封印の間には その名の通り封印が施されていて 如何に魔人であってもそれを解除する事は不可能。……その腹いせにでもしたのでしょうか……? 安易な考えではありますが、答えが見つからないのも事実)」
マリスは少し考えた後に、直ぐに歩を進める。
「リア様。ランス様。先へと向かいましょう。……カオスはこの先に封印されています」
「うむ。おい シィル。死体から財布をちゃんと盗っただろうな」
「あ、はい……。なむなむ…… 成仏ください……」
ランスの命令とは言え 怖い気持ちが全面に出てるシィル。でもしっかりと仕事を果たす所はある意味流石の一言だ。
その後も 死体は続いていた。
ランスはゲシゲシ、と蹴飛ばし シィルは なむなむ、と両手を合わせ リアとマリスは ランスが作った道を進んだ。
軈て到達したのは 一見 何の変哲もないただの客間。
「……ここが封印の間か?」
ランスは何処となく親近感がある感じがする客間だったが、気のせいだ、と考えるのを止めた。
「ううん。正確には、その入り口なの。さ、ダーリン。服脱いで」
「いきなり何言ってんだお前。抱いてほしいのか?」
「あっ…… うん。それでもいいかな。一応、ここにもベッドもあるし」
「えっ! えっえっ!」
突然の展開。困るのはシィルだけだが ここは流石にマリスが間に入った。
「……リア様。今はその時間は取れないかと……」
「えーー…… でも、折角ダーリンが……」
「リア様。大丈夫です。解決した後に 思う存分ご堪能できますよ。 さぁ、ランスサマ。脱ぐ必要があるのはその鎧です。そしてリーザス聖武具をお召しになってください」
そう、ここでとうとうあの武具を使う時が来たのだ。
最初から 手元にあったと言うのに、馬鹿な理由で手放し、そこからは 苦労に苦労を重ねて手に入れた武具。
「そういうことか。おいシィル、よこせ」
「あ、はい。ランス様」
シィルは背中に担いでいた袋から鎧を取り出すと、ランスに差し出した。
全体的に白い武具。 ランスはちゃっちゃとその鎧を身に付けた。
つける前に シィルとリアが ランスの着替えを手伝う〜 と言う場面で一悶着あったが それも乗り越えてしっかりと身に纏う。
ランスのイメージカラーは 緑だ。 因みにユーリは全体的に黒い。
そんなランスがいきなり真っ白装備を身に纏えば……。
「きゃっ! ダーリン! 格好いい〜〜!!」
ではなく。
「そうか……? なんか、真っ白くてダサい気がするが……」
「(ここは口に出
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