暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第102話 最強のパーティー
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。つまりランスが絶対。絶対王政状態だ。ランスが止まればリアも止まる。シィルは ランスの命令には 魔法が掛かっている事もあって逆らえない(フォローは最低限はするのだが、押しは弱い)。マリスだけが頼みの綱だと言えるのだが…… やはり 『リア・ファースト』だから 正直難しい。

 つまりランスさえ戻れば、全員がついて行ける事になるのである。

「ぶーぶー、ダーリン! えっちしよーよー!」
「馬鹿者! この緊急事態にセックスなんぞしてる暇があるか! 自重しろ!!」
「うわぁーん、マリスーーっ」
「チャンスはいくらでもありますよ。リア様。この件が解決すれば そう、無限にあります。そのためにも早く終わらせないと」

 と言う訳で、ランス達は封印の間へと向かった。
 因みに 向かう寸前の所で見つけた本棚を見て…… 細かく説明すれば かなみのコーナーを見て大笑い。『伊賀忍法・??』『上級忍法』『サムライ魂』『東方見聞録』と色々と際物が揃っている。
 ただただ笑っていたランスだったのだが次のコーナーにある本を見て変わった。

『魅力的な女性になる法』『男の子の墜とし方』『媚薬作成法』

 それを見てランスは笑うのを止めて先へと急いだ。かなみが向いている方向が何処なのか、そこまで鈍くないランスは判るから、何となく面白くなくなった、と言うのが真相である。
 
「そろそろ向かうぞ」
「うん、行きましょう! マリス」
「はい、こちらの道が封印の間へと通じています」
「む、この通路、以前にも使ったものだな」

 以前とは、先ほどにもあった通り、始まりの事件の時の話だ。この道を使ってリアとマリスは逃げ、そして捕まった。

「えへへ。ダーリンがリアを追いかけて、とっても情熱的に追ってきてくれた時の事よね!」
「ものは言いようだな。それにしても私室に隠し通路とは、何となく王族っぽいな」
「えへへ、ダーリン、リアのこともっと好きになった?」
「別に」
「ぶーぶー!」

 色々と話が多く、中々進まなかったけど、何とか通路へと足をすすめた。

 そして、通路では無数の死体が転がっていた。それはリーザス兵のものではない。

「鉄クズが転がってるな。ヘルマンの連中のものか」
「みたい……ですね。巧妙に仕掛けていたとは言え、探せば見つかる通路です。侵入していても別段おかしくないのですがこれは……」

 マリスの訝しみながら その死体を見ていた。なぜ、この場所で死んでいるのだろうか? と言う事だ。ここは 待ち伏せをする場所としては 絶好の場所だ。潜んでいて襲い掛かる為に侵入していた……のであればよくわかるのだが、何故死んでいるのだろうか。
 リーザス解放軍がこの場所へ来られる筈はなく、一番最初に到達したのは自分達だ。
 つまり、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ