組み方
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。その後軽いミーティングがあったものの、重要なことはあまりなかったためあまり時間もかけずに終わる。試合まで一度解散すると、全員がにこの元に集まっていた。
「にこちゃんがクリンナップ?」
「びっくりしたニャ」
「何言ってるのよ!!きっと剛さんはにこの潜在能力に気付いて――――」
「それはないわ」
「ツッコミ早!!」
盛り上がっている少女たち。その様子をグラウンドの外から見守っているのは昨日まで選手たちに様々な指導をしてくれた2人の男性。
「矢澤が5番は思い切ったな」
「そうか?俺は十分ありだと思うけど」
八崎は4番、徳川は5番とクリンナップを担ってきた彼らはその打順の重要性をよくわかっている。しかし、その中でも2人は違う考え方を持っていた。
「ちゃんとあの5番が機能するのか・・・」
「そこは信じるしかないけど・・・まぁいけるだろ」
不安な様子の徳川と大丈夫だと思いたい八崎。お互い相手が何を考えているのかわからないまま、試合は開始された。
先攻の音ノ木坂は穂乃果が打席に入る。それを見たバッテリーはちょっと驚き気味。
(女子校生って聞いてたけど、めっちゃ可愛い)
(こんな子たちに野球なんてできるの?)
監督から突然言われた練習試合。だが選手たちの中には気合いが入っている選手も多くいる。
「向こう本メン?」
「レギュラーもいるけど、控えも混じってるらしい。てかエースには先発させるなって言ってるから」
「そりゃまたなんで?」
「130km超えのストレートなんか女子で投げないからな」
「あぁ、なるほど」
レギュラーでない選手は女子校生であろうと自分をアピールするいい機会。ましてやマウンドにいるのは2番手投手。試合で投げるためには、ここで結果を出すのは絶対条件。
「この条件なら本気でやってくれるだろう。それに勝てなきゃ意味ないし」
「よくわか・・・おっ?打った」
話しているうちに先頭の穂乃果がセンターにキレイに跳ね返すヒット。初球を打ち返されて中学生たちは驚愕している。
(穂乃果はスイング安定してきたな。これなら1番に置いたままでいられる)
1番穂乃果に自信を無くしつつあったもののこの合宿での成果を見ることができ満足げな剛。続く凛にはバスターエンドランを仕掛けさせ見事にハマりノーアウト一、三塁。
「凛ちゃんうまくなったよね!!」
「盗塁のコツも教えてもろうたみたいやし、この1、2番は頼りになるなぁ」
元々運動神経のいい凛は長打こそないが出塁率が高い。これまで通り、1、2番でチャンスを作れば3番には長距離ヒッターの真姫がいる。
カキーンッ
2ボール1ストライクからの4球目。真ん中に
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