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星雲特警ヘイデリオン
第6話 流れ着いた先
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ねっ?」
「シンシアぁ……」

 不安で今にも泣き出しそうなケイを、シンシアは微笑を浮かべて励ましている。が、その裏に滲む不安の色を、隠しきれずにいた。
 やがてそれが表出するように、シンシアは太?の傍らに歩み寄っていく。

「……シンシア。子供達を頼む」
「うん……タロウ、気をつけて……ね」

 そんな彼女に微笑を送り、太?はボロ布のマントを翻すと――「音」の方角を辿り、走り出して行った。

(……損傷していない(・・・・・・・)シュテルオンのエンジン音だ。来たな、隊長……!)

 これから始まる戦いに、「帝王」との決戦以来となる極度の緊張感を覚えながら。

「……タロウ……」

 ――そして、そんな彼の背を見送るシンシアは。
 この戦いが、昨日の太刀合わせとは全く違うものであると、シルディアス星人の直感で察して。
 張り裂けるような思いを抱えるように、悲痛な表情を浮かべるのだった。

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