第6話 流れ着いた先
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ねっ?」
「シンシアぁ……」
不安で今にも泣き出しそうなケイを、シンシアは微笑を浮かべて励ましている。が、その裏に滲む不安の色を、隠しきれずにいた。
やがてそれが表出するように、シンシアは太?の傍らに歩み寄っていく。
「……シンシア。子供達を頼む」
「うん……タロウ、気をつけて……ね」
そんな彼女に微笑を送り、太?はボロ布のマントを翻すと――「音」の方角を辿り、走り出して行った。
(……損傷していないシュテルオンのエンジン音だ。来たな、隊長……!)
これから始まる戦いに、「帝王」との決戦以来となる極度の緊張感を覚えながら。
「……タロウ……」
――そして、そんな彼の背を見送るシンシアは。
この戦いが、昨日の太刀合わせとは全く違うものであると、シルディアス星人の直感で察して。
張り裂けるような思いを抱えるように、悲痛な表情を浮かべるのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ