第3話 ガラスの平和
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ロウは2人を助け起こそうとする。が、コロルは謎の現象に眼を剥くばかりであり、シンシアは過去の恐怖を想起させる事態に、腰を抜かしていた。
「――ようやく見つけたぞ、タロウ。いや、星雲特警ヘイデリオン」
「……!」
そして。茂みの奥から――黒いマントを靡かせる、金髪の美男子が現れる。その碧眼でタロウ達を射抜く彼の手には、光線銃が握られていた。
艶やかなブロンドの髪を短く切り揃えた、蒼いレザースーツの男は、黒髪の青年をじっと見据えている。タロウもまた、そんな彼を剣呑な眼差しで見つめていた。
「さぁ、シルディアス星人をこちらに渡して貰おう。今度こそ、邪悪な侵略者の血統を絶つ」
「……ユアルク教官!」
――蒼海将軍の、容赦なき眼を。
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