暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1869話
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いるシンジもいて当然だろ。……昨日の食事会に来ていれば、多少話は別だったかもしれないがな」
「……昨日はちょっと用事があったんだよ」

 荒木と真田が、顔見知りだからこその気安さでそう言葉を交わす。
 そう言えば昨日俺が誘った時もそんな事を言ってたけど、断る為の方便とかじゃなかったんだな。
 普通に用事があったのか。
 それがどんな用事なのか……少し気にならないと言えば嘘になるが、それを無理に聞き出そうとしても、荒垣は口を割らないだろう。

「さて、全員準備出来たな? じゃあ、そろそろタルタロスに向かうから、俺の周囲に集まってくれ」

 その言葉に、他の面子も色々と言いながら集まってくる。
 ちなみに、幾月の姿はこここにはない。
 何か用事があるとかで、今日は寮に帰ってこないらしい。
 まぁ、俺にとっては幾月がいないというのは、寧ろ助かっているからいいんだが…… ともあれ、全員が集まってきたところで影のゲートを展開する。
 ゆかりや荒垣のように慣れている者はともかく、やはり桐条や真田は短くだが驚きの声を発する。
 ……予想外だったのが有里で、少し驚いたような表情を浮かべはするものの、結局それだけだ。
 こうして見ると、つくづく大物というか……いや、あれは単純に驚くのも面倒なだけか?
 ともあれ、影に沈んだ次の瞬間……俺達の姿は、タルタロスの前にあった。

「うわぁ……」

 影のゲートでは驚かなかった有里も、タルタロスを直接目にすればやはり驚くのだろう。
 顔を上げ、髪に隠れていない方の目でしっかりとタルタロスを……俺達の校舎の変わり果てた姿を見ている。

「有里、タルタロスについての説明はもう聞いているのか?」
「え? あ、うん。それは聞いてる。あれが月光館学園……話を聞いただけだと、ちょっと信じられなかったけど……本当なんだ」
「そうなる。まぁ、タルタロスになっているのは影時間だけでしかないけどな。この影時間が終われば、きちんとまた校舎に戻る。……さぁ、行くぞ」

 俺と有里の会話を聞いていた全員が、その言葉に頷いてタルタロスの中に入っていく。
 そうして最初に到着したのは、当然のようにタルタロスのエントランス。

「さて、ではまずはこれを渡しておこう」

 そう言い、桐条が自分以外の面々に渡してきたのはイヤホン型の通信機。

「この通信機は影時間の中でも使えるようになっている。私はこのエントランスからペンテシレアを使ってタルタロスの様子をサーチしながら、そちらに情報を送るから、それを使って対処してくれ。……まぁ、アルマーがいるなら、そういう情報はこっちでどうにかするよりも正確に分かるかもしれないが……アルマー達がいるのは今日が特別だからだ。いつもは私が指示をする事になる」

 桐
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