最終章:夢を追い続けて
第60話「ようやく」
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させて欲しいですけどね...。暗部となると、秩序を保つための仕事が増えるので...。」
「この前の襲撃してきた連中のような奴が増えると考えると...その方がいいな。」
“上”が不安定だと、治安も悪くなってしまう。
その事を考えれば、やっぱり早い事方針を固めて欲しいものだ。
...というか、さっきから千冬姉しか会話してないな。
「ともかく、未だ多忙な状況。私達が本格的に動くにはまだ時間がかかるな。」
「そうですね...。各国に戻った人達も、国でのやる事が多いでしょうし...。」
鈴はともかく、セシリアやラウラは相当忙しいだろう。
片やお嬢様、片や軍人だ。家の事や軍の事で他に手が付けられなくなっているはずだ。
「...未だままならんな。」
「しかし、着実に状況は変わっています。」
「そうだな。...さて、少し束達の動きを予想してみようと思う。助かったぞ。」
「いえ、では。」
そういって楯無さんは出て行った。
「...俺達がいた意味あったのか?」
「いつもの事だ。...俺は会話に入るのは諦めた。」
どうやらいつもの事だったらしい。
そして兄さんは何度か意味もなく同席していたようだ。
「それにしても、ようやく国が方針を変えたのかぁ。」
「あいつらを探すのは変わっていないがな。...これでも判断が遅い方だ。」
「何か不祥事を起こしたら中々解決しない連中なんだ。仕方ないだろう。」
いや、改善するべきだろうけどさ。
...と、言うだけなら簡単だが実際に俺とかがなったらどうなるかって感じだが。
「これからどうして行こうか...。最終的に桜さん達を止めるのは分かってるけど、その過程でどうすればいいのか...。」
「今の私達には大した影響力はない私にある称号も、過去のものだからな。」
「個人で組織を作ろうにも、烏合の衆にしかなりませんからね。」
第一、そんな事すればあの襲撃者たちと同じだ。
...となると...。
「正式に捜索のための組織を作ってもらわねばな...。」
「そこかぁ...。」
「....今更だけど、そういう組織の作り方ってどんなのなんだ...?」
桜さん達の場合は会社の設立だが、こういうのはまた違う気がする。
...どの道、ある程度の影響力がないと無理か。
「政府が本格的に動けばそれに乗ずる事はできる...が、やはり前途多難だな。」
「分かっていた事だけど....。」
...でも、そうだとしても、諦める事はない。
それはマドカも千冬姉も変わらない。
絶対に、あの人たちを止める...!
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