最終章:夢を追い続けて
第60話「ようやく」
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どねー。」
さて、粗方荷物の整理も終わらせたし...。
「...どうするか。」
「会社にいた時は手伝う事が多かったけど、こっちではどうしよっか。」
「千冬姉を見つけて聞いてみるか?」
下手に楯無さん達の仕事を手伝う訳にもいかない。
...そういや、兄さんも適当に歩きまわってたっけ。
「まぁ、それが無難かなぁ。」
「よし、じゃあ早速...。」
「探しに行く必要はないぞ。」
「ぅえっ!?」
さっき別れたばかりの千冬姉を探しに行こうと立ち上がった瞬間、閉まっていた襖が開き、そこから千冬姉が出てきた。
...変な声が出ちまった...。
「び、びっくりした...冬姉、隣にいたんだ...。」
「ああ。実は大広間にもなるんだ。この四つの部屋は。」
「...ん?四つ?」
区切りを見る限り、俺とマドカと千冬姉で三つ...後一つは...。
「...俺もいるんだよ。」
「あー、そう言う事。」
「四人共固めておいたって訳か。」
兄さんが残り一つの部屋にいたようで、襖を開けてそういった。
「二人の部屋の分の襖は向かいの部屋にある。必要な場合は使うように。」
「了解、冬姉。」
「必要な場合って言っても...あぁ、着替えがあるか。」
これは基本的に使う事になるな。
「さて、整理は終わったな?では、更識家での基本的な暮らしを説明しておこう。」
そういって、千冬姉は俺達のここでの暮らし方を説明し始めた。
...と言っても、そこまで堅苦しいものではない。
基本的に縛られるような事はないし、不用意に外を出歩かなければいいだけだ。
ちなみに、昼食は基本的に部屋に運んでもらえるようだ。
「普段は迷惑にならない程度なら自由に歩き回ってもいい。とりあえず家の配置がどうなっているか把握ぐらいはしてもらいたいが...まずは昼食のようだな。」
千冬姉がそういうと、部屋の外から使用人の声がした。
俺もマドカも気配を察知してたから予期していても驚く事ではない。
兄さんも自身はできなくとも慣れているようだ。
「先生、少しいいですか?」
「構わんぞ。」
運ばれた昼食を食べ終わってしばらく千冬姉たちと適当な話をしていた時、楯無さんが部屋に訪ねてきた。
「あ、秋十君達もいたのね。」
「...そうだな、ちょうどいいからこいつらにも聞かせてやれ。」
入った所で楯無さんは俺達に気づき、千冬姉はそういう。
「千冬姉、一体何を聞くんだ?」
「束関連の情報は私も聞いていると言っただろう?その過程で、世界の情勢も聞いておく必要がある。...要は、ほとんど情報を共有している
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