最終章:夢を追い続けて
第60話「ようやく」
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もあるからな。
...って、更識家の場合?
「各国のお抱えの暗部も協力している。」
「...俺、そんな分かりやすいかな...?」
「分かりやすく気にする言葉を混ぜたからな。むしろ気づいていなければまだまだだ。」
別に俺がわかりやすい訳じゃないらしい。...よかった。
「奴はこうして戦闘力の強さを鍛えながら当主としての仕事をこなしている。...もちろん、妹や従者の手助けもあるがな。」
「...忙しそうだな...。」
「ISや国関連の会社や組織は全部そうだろう。」
「まぁな...。」
対暗部のボディーガードとしての強さを磨きつつ、情報処理も行う...。
俺達が会社で経験してきた忙しさを軽く上回るだろうな。
「冬姉は何かしたりしないの?」
「束関連の情報を貰って動きを推測している。...あいつが私の予想通りに行くとは思わないが、あいつを一番知っているのは私だからな。」
「暗部関連の仕事は冬姉には合わないもんね。」
「こそこそとした動きは得意ではなくてな...。」
確かに、千冬姉はどちらかと言うと正面から行くタイプだ。
だから情報収集にはあまり向いていなかったりする。
「...そういや、暗部で思い出したけどなのはの所は...。」
「高町の所は既に更識家と交渉していてな...現在は互いに深く干渉はしないようになっている。」
「普段は喫茶店やってるからね。なのはの所は。」
IS学園が襲撃された後、俺は気にしていなかったが、士郎さん達と楯無さんはお互い“裏”の人間であり、普段はあまり関わりのない者同士だ。
“護衛”と言う点においてはどちらも一致しているが...やっぱり、協力はすれど過度な接触は禁物なのだろう。
「後もう一つ、箒は?」
「あいつについては大丈夫だ。何でも、政府の一部が利用しようと素振りを見せた瞬間、束が直接やってきて釘を刺したらしいしな。」
「おおう...。」
箒も元に戻ってから束さんのシスコンっぷりが出てきたからなぁ...。
しかも、一番利用されやすい立場だからか俺達以上に監視の目が強かったのだろう。
「...今晩にも新しい情報が入るだろう。とりあえず、荷物の整理をしておけ。」
「分かった。」
「じゃあ冬姉、また後でね。」
千冬姉と別れ、改めて宛がわれている部屋へと向かう。
「...同じ部屋なのか。」
「あ、でも一応襖で区切れるみたいだね。」
着いた部屋は二人にしては広めの部屋だった。
マドカの言う通り、襖で区切れば一人部屋になるようだ。
「...まぁ、別に兄妹だから同じ部屋でもおかしくはないか。」
「私はむしろ嬉しいけ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ