第135話
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めていると仰っていましたが、もしかして彼女から受けた”恩”を返す為ですか?」
「ええ、そんな所よ。」
「それよりも先程から気になっていたのですが、どうしてレンは七耀教会の福音施設に彼女を預けなかったのですか?」
「そう、ですね。教皇にも伝手があるMs.Lでしたら、わざわざ自分のお金を使ってまで、彼女を育てなくても、教会が経営している福音施設でも、一番良い施設に預ける事も、できましたね。」
「何か深い理由でもあったのかしら?」
リースの質問にリーゼロッテが頷いたその時、イオンが新たな質問をし、イオンに続くようにアリエッタは静かな表情で呟き、カリンは不思議そうな表情で訊ねた。
「ああ、それは元々リズをレン―――いえ、Ms.Lを絶対に裏切らない仲間にするつもりだったもの。ほら、命を救ってくれた上どん底だった自分の生活を変えてくれた挙句大金をはたいてまで色々と自分の世話をしてくれた恩人なら、普通に考えたら誰も裏切らないし、その恩人に尽くすでしょう?」
「このガキは………」
「そんな事を考えていたんだ、レンちゃん………」
「うふふ、その結果その拾った”仲間”はとんでもない”化物”に仕上がっちゃったみたいだけど………果たしてレンに、そんな”化物”の手綱を握れるかしらねぇ?」
レンの説明を聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アガットはレンを睨み、ティータは疲れた表情で呟き、ユウナは小悪魔な笑みを浮かべてレンに問いかけた。
「そうなのよねぇ………リズの成長は完全にレンの想定外だったもの。うふふ、何か欲しい物はあるかしら、リズ?」
「もう……子供じゃないんだから、そんなあからさまな手には乗らないし、そもそも私は貴女を裏切るつもりなんて全然ないわよ。――――それより状況を教えてくれるのかしら?」
ユウナの指摘に疲れた表情で同意した後小悪魔な笑みを浮かべたレンの問いかけに呆れた表情で溜息を吐いて答えたリーゼロッテは気を取り直してレン達に事情の説明を要求した。その後リース達は事情を説明した。
「……………そう。わかったわ、レンも手を貸しているようだし、私も今後の探索に協力するわ。これからよろしくね。」
「こちらこそよろしくお願いします。”史上最強の遊撃士”と謳われている程の力、期待させて頂きます。」
事情を聞き終えた後協力を申し出たリーゼロッテの言葉に会釈をして答えたリースは静かな笑みを浮かべてリーゼロッテを見つめ
「だから今は遊撃士を辞めてレンの秘書なんだけどね……とは言っても、”一応今も遊撃士”でもあるから、私が遊撃士である事は否定できないのよね……」
「へ………”一応今も遊撃士”ってどういう事?」
疲れた表情で溜息を吐いた
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