第135話
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る所をたまたま通りかかったレンが自分が携帯していた昼食や非常食を分けてくれてね……それで事情を説明したら、色々と便宜を図ってくれたのよ。」
「”便宜を図った”って、レン、一体何をしたの?」
「”色々”よ。住居や戸籍の確保は当然として、毎月生活費を送ってあげたり、レンの”伝手”を使って様々な分野の家庭教師もつけてあげたわ。それと武術はレンが教えてあげたし、戸籍に関してはリズは一応”リベール王国人”よ?」
「え………そ、そうだったんですか!?」
「戸籍がリベールならば、何故リーゼロッテ殿は東ゼムリア大陸に………リーゼロッテ殿程の使い手ならばリベールの遊撃士協会は当然として、王国軍も歓迎すると思うのだが………」
リーゼロッテの説明を聞いて疑問が出て来たエステルの問いかけに答えたレンの話を聞いたクローゼは驚き、ユリアは戸惑いの表情でリーゼロッテに問いかけた。
「……私にはある目的があってね。その目的を果たす為には自分自身をもっと鍛える必要があるから、レン―――いえ、”Ms.L”の力を借りる事が厳しい東ゼムリア大陸で活動する事にしたのよ。東ゼムリア大陸には西ゼムリア大陸と違って、”Ms.L”が関係している企業とかは一切なかったしね。」
「に、”西ゼムリア大陸とは違って”って事は、まさかとは思うけど西ゼムリア大陸のあらゆる国にアンタの息がかかった企業があるの!?」
リーゼロッテの答えを聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ジョゼットは信じられない表情でレンに訊ね
「うふふ、それはヒ・ミ・ツよ♪」
レンの答えを聞いたその場にいる多くの者達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「この腹黒妹は………」
「あの反応だと、西ゼムリア大陸の各国に絶対”Ms.L”が掌握している企業があるんだろうね。」
「前々から思っていたけど、色々と俺達の常識外れな事ばかりしている女の子だな……」
「ハッハッハッ、いや〜、さすがはあの宰相殿も一目置く程だね〜。」
「……洒落になっていないぞ。」
エステルとフィーがジト目でレンを見つめ、ロイドが疲れた表情で溜息を吐いている中呑気に笑っているオリビエの言葉を聞いたミュラーは呆れた表情で指摘し
「ハハ………そう言えば”目的”があるって言っていたけど、その”目的”って何なんだ?」
「………悪いけど、その件に関しては黙秘させてもらうわ。――――最も、何か悪い事を企むとかそう言った事じゃないから、安心していいわ。」
苦笑していたフレンは気を取り直してリーゼロッテに問いかけ、問いかけられたリーゼロッテは静かな表情で答えた。
「……リーゼロッテさんは遊撃士協会を辞めて、今はレンさん―――Ms.Lの秘書を務
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