第135話
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ったとの事だ。」
「それと”剣の聖女”は東ゼムリア大陸の様々な国々が抱えていた問題を解決した事から、S級正遊撃士の昇格が何度も打診されたそうだけど………本人はそれを固辞した上、3ヵ月前くらいに突然遊撃士協会を去った事から、色々な意味で有名なんだ。」
「し、”史上最強の遊撃士”〜〜〜!?って事はリーゼロッテさんって、遊撃士だったの!?」
「しかもS級正遊撃士の昇格が打診されていたって事は、冗談抜きでカシウス先生クラスって事じゃない………」
「3ヵ月前………なるほどね。”剣の聖女”はすぐにリベールに来れない状況だったから、わたし達を雇ったんだ。」
「ハハ、これは参った。”Ms.L”の情報も当然集めていたが、まさかかの”剣の聖女”と主従関係があったとは、予想もしていなかったよ。」
「何でそんなとんでもない女が遊撃士を辞めて、こんなガキの秘書をやっているんだ?」
「レンの事だから、何か弱みでも握って、その人を従わせているんじゃないの〜?レンって、滅茶苦茶腹黒だし。」
自分の疑問に答えたバダックとジン、アネラスの答えを聞いたエステルは驚き、シェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、フィーは納得し、リシャールは苦笑し、アガットは困惑の表情でリーゼロッテに問いかけ、アニスの推測を聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「アニス、貴女ね……」
「貴女も他人の事は言えませんわよ。」
「まあ、腹黒の具合で言えばレンの方が遥かに上なのは事実ですけどねぇ?」
「そうか〜?俺はいい勝負をしていると思うぜ?」
「というか旦那も十分腹黒いから、旦那も他人の事は言えないだろ……」
ティアは呆れた表情で頭を抱え、ナタリアはジト目でアニスを見つめ、呆れ半分の様子で呟いたジェイドの推測にルークとガイはそれぞれ疲れた表情で指摘した。
「んもう、みんな、レンの事を何だと思っているのよ。」
「フフ………貴女達が邪推しているような事は一切ないわ。レンは私にとって”命の恩人”だもの。」
「ふえ………?レンちゃんが”命の恩人”って、どういう事なんですか?」
レンが頬を膨らませている中苦笑しながら答えたリーゼロッテの答えを聞いたティータは不思議そうな表情でリーゼロッテに訊ねた。
「私は幼い頃に親が死んでからレンに拾われる前はスラムで”浮浪児”として、明日を生きれるかどうかわからない暮らしをずっと続けていたの。」
「スラムで………」
「……………………」
リーゼロッテの話を聞いたクローゼは辛そうな表情をし、リーゼロッテとかつての自分を重ね合わせたシェラザードは複雑そうな表情をした。
「そしてある日、運悪く食料が全然手に入らなくて、空腹で倒れてい
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