第135話
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呟き、アガットは困惑の表情でオリビエに問いかけた。
「…………いや、アルノール家の女性に、彼女のような容姿を持つ人物は”今は存在しない”よ。」
「…………………」
アガットの疑問にオリビエが静かな表情で答えるとミュラーは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「という事はただ、偶然リベールでの旅行の頃にオリヴァルト殿下が名乗っていたファミリーネームと同じであるだけなのでしょうか……?」
「うふふ、それを知っているのも全てレンでしょうけど…………レン、一つ聞いていいかしら?」
クローゼの推測を意味ありげな笑みを浮かべて指摘したユウナはレンに視線を向けた。
「何かしら?」
「どうしてそんな人を従えているのに、わざわざ”西風の旅団”や”銀”を雇ったのかしら?その人、あくまでユウナの推測だけどレーヴェ―――いえ、”結社最強”と呼ばれている人物とも互角に渡り合えるのじゃないかしら。」
「ええっ!?」
「け、”結社最強”って………!」
「!!ユウナ……それは本当なのかい?」
ユウナのレンへの指摘を聞いたカリンやアネラスが信じられない表情をしている中ヨシュアは血相を変えてユウナに訊ねた。
「ええ。あのリーゼロッテって人、”彼女”同様あらゆる手段を使っても、”絶対に勝てない”イメージしか浮かばないもの。」
「レンと同じ容姿で、優れた分析に処理能力………なるほど、貴女が”結社”の”殲滅天使”ね。フフ、かの”剣帝”や”結社最強”と呼ばれている人物と同格だなんて、光栄ね。」
ユウナの分析を聞き、ユウナの正体を察したリーゼロッテは静かな表情で呟いた後ユウナに微笑んだ。
「うふふ、リズったら、相変わらず自己評価が低いわねぇ。リズは東ゼムリア大陸にその名を轟かせている”剣の聖女”なんだから、レンみたい―――いえ、レン以上に自分の”力”に自信を持つべきよ?」
「ええっ!?」
「”剣の聖女”だと!?」
「まさか貴女があの”剣の聖女”だなんて……」
「へえ……道理で貴女の戦闘能力が全然わからないわけだ。」
レンのリーゼロッテへの指摘を聞き、血相を変えたアネラスとジンは驚きの声を上げ、ヨシュアは信じられない表情で、フィーは興味ありげな表情でリーゼロッテを見つめた。
「え?え?アネラスさん達はリーゼロッテさんの事を知っているの?」
「うむ………カルバード共和国の更に東にある大陸――――”東ゼムリア大陸”に突如現れた”史上最強の遊撃士”―――それが”剣の聖女”だ。」
「噂によると彼女が繰り出すその剣技は次元違いと言える程の絶技ばかりで、性格はとても高潔かつ力無き者達―――つまり民間人には非常に優しい事から、”剣の聖女”の異名で呼ばれるようにな
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