第134話
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てユウナを見つめ
「そうそう。大佐、良い事言うじゃない。」
「だから、大佐じゃないんだが……まあいい、さらに言えば君だって一人で行動するよりは我々を利用した方が効率がいいはずだ。情報を収集するにしても、当面の安全を確保するにしてもね。」
「………………………たしかに………どう考えても普通の状況じゃないし………ユウナがいたら助かるっていうのも当たり前といえば当たり前よね………ティータに免じてこの場は大人しくしてあげるわ。まずは話を聞かせてちょうだい。」
リシャールの提案を聞いて少しの間考え込んだユウナは納得した様子で呟いて立ち上がりエステル達を見つめた。
「………あ………」
「ユウナ………」
「………ありがとう。」
「相変わらず素直じゃないわねぇ。」
「お前も他人の事は言えねぇだろ……」
ユウナの答えを聞いたティータは呆けた表情をし、エステルとヨシュアは優し気な微笑みを浮かべ、呆れた表情で呟いたレンにルークは疲れた表情で指摘した。
「い、言っておくけど……まずは話を聞くだけよ?それ次第で、ユウナが協力するか決めさせてもらうんだから!」
その後リース達はユウナに事情を説明した。
「……なるほど、ね。おおよその事情は理解したわ。………”影の国”か………うふふ、よく言ったものね。」
「え………」
「もしかして何かわかったのかい?レンも似たような事を言っていたけど……」
事情を聞き終えたユウナの答えを聞いたリースは呆けた表情をし、ヨシュアはユウナに問いかけた。
「うふふ、わかったっていうほど確信はないんだけど……でも、大佐さんの話を聞いてひとつ見えてきたことがあるわ。」
「私の……?」
「ええ、確かにユウナもあの白い光に包まれたんだけど………大佐さんは、その時着ていたのはその黒い軍服じゃなかったのよね?」
「(だから大佐じゃ……まあいいか。)ああ、その時に着ていたのは普通のシャツにスラックスだった。」
ユウナの心の中で溜息を吐いたリシャールは気を取り直して答えた。
「うふふ、それじゃあ聞くけど………大佐さん、その軍服にすごく思い入れがあるんじゃない?」
「え………」
「うふふ、図星みたいね。未練があるのに切り捨てなくてはならない………そういった過去の象徴なんじゃないのかしら?」
「…………………………ああ、その通りだ。」
「リシャールさん………」
「………………………………」
「……当然だろうな。」
ユウナの指摘に少しの間考え込んだ後重々しい様子を纏って頷いたリシャールの様子をクローゼは心配そうな表情で見つめ、ユリアは辛そうな表情で黙り込み、ミュラーは静かな表情で
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