第134話
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なにを……ユウナがエステル達に会えて嬉しいだなんて、あるわけが―――」
ティータの指摘にリースが反論できない中ユウナは必死に反論をしたが
「だったらどうしてお姉ちゃんに抱きしめられてあんなに幸せそうにしてたの!?あったかくていい匂いだって……!それなのに……話したくもないとか……顔も見たくないとか……」
「ちょ、ちょっと、ティータ……」
涙を流しながら答えた自分への指摘に反論する意志を失い、困惑の表情を浮かべた。
「そんなの……そんなの絶対にウソなんだからああっ!」
「……っ………」
そしてティータの大声の自分への指摘を聞いたユウナは辛そうな表情で黙り込んだ。
「……うくっ………うぐっ………ううっ……」
「ティータ……」
「ったく……無茶しやがるぜ……」
「うふふ、ティータもクーデターや異変の件で散々無茶をして自分に心配をかけた貴方にだけはそれを言われたくないと思うけどねぇ?」
泣き始めたティータの様子にエステルが苦笑している中呆れた表情で溜息を吐いたアガットにレンは小悪魔な笑みを浮かべて指摘し
「ぐっ………」
「フッ、正論だな。」
レンの指摘に唸り声を上げたアガットの様子を見たバダックは静かな笑みを浮かべた。
「……まったくもう……」
一方ティータの様子に毒気を抜かれたユウナは武器を収めてティータに近づいた。
「ティータってば……ユウナの一つお姉さんなんでしょう?なのにそんなにベソかいて……本当にお子様なんだから………」
「……うぐっ……!だって……!せっかくお姉ちゃんたちとユウナちゃんが会えたのに……!こんなのって……ううっ……こんなのって悲しすぎるから……!ううぅ…………うわあああああああん!」
「ちょ、ちょっと……!ああもう……なんでティータが……どうしてティータが……泣いたりするのよぅ………」
「ふふ……―――前にも言ったけど、そんなの決まってるじゃない。ユウナの事が、好きだからよ。」
「え………」
大声で泣き始めたティータの様子に戸惑っていたユウナだったが得意げになったエステルの指摘に呆けた表情をした。
「ねえ、ユウナ。ここは一時休戦にしない?」
「……休戦?」
「そ、今あたしたち、かなり困った状況にいるのよ。そして何の偶然か、ユウナも同じ状況にいる………それを打開するために色々な事情は一旦置いておいて協力し合えないかってこと。」
「あ………」
「確かに……我々が置かれている状況はいまだ不明瞭な部分が多い。君ほどの頭脳の持ち主がいれば新たな事がわかるかもしれない。その意味でも協力してくれると非常に助かるな。」
エステルの提案にユウナが呆けている中リシャールは口元に笑みを浮かべ
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