第134話
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て……うふふ……なんだか都合のいい夢ね………」
エステルに声をかけられたユウナは呆けた後静かな笑みを浮かべた。
「……ユウナ……!」
するとその時エステルがユウナにかけよってユウナを抱きしめた。
「あっ……うふふ………エステルってば……お姉さんなのに甘えん坊なんだから………そんなんだから、レンもエステルの事を”お姉ちゃん”って呼ばないんだと思うわよ?でも……あったかくていい匂いで……まるで夢じゃないみたい――――なっ!?ど、どういうことなの!?」
エステルに抱きしめられたユウナは呆けた後幸せそうな表情を浮かべたがすぐに状況に気づくとエステルから離れて混乱した様子でエステル達を見回した。
「ユウナ……」
「ど、どうしてエステルがこんな場所にいるの!?ううん……違う……どうしてユウナがこんな変な場所にいるの!?」
「ユウナ……落ち着いて聞いて。これには色々と訳があって……」
表情を厳しくしているユウナの様子を見たエステルはユウナにゆっくりと近づいたが
「ち、近寄らないで!それ以上寄ったら……ユウナはエステルを殺すわ!」
「……っ………」
ユウナの必死の言葉に息を呑んで立ち止まった。
「エステル……ちょっと下がってて。」
「あ……」
そしてヨシュアに声をかけられたエステルはヨシュアにその場を譲った。
「ユウナ……本当に久しぶりだね。実際に顔を合わせるのは”中枢塔”以来かな?」
「そ、そんなの知らない!ヨシュアだって……エステルと同じよ!さんざんユウナの事、追いかけ回したりして………」
「やっぱり気づいていたんだね。うん、たしかにここ数ヵ月、僕達は君の事を捜していた。今はクロスベルにいるけど……結構、近くにいるんじゃないかな?」
「そ、そんな近くまで……どうして……なんで追いかけたりするのよお!」
ヨシュアの話を聞いたユウナは不安そうな表情をした後声を上げた。
「とにかく一度、君と話がしたかったんだ。裏ルートで聞いたけど……君、あれから”結社”にも戻っていないそうじゃないか?」
「そ、そんなのユウナの勝手でしょう!?ユウナは、あなたたちとなんか話したくも顔も見たくもないんだから!なんで放っておいてくれないの!?」
「それは……」
「ごめん……ユウナ。あたし、あれからずっとユウナの事が気になってて……ヨシュアに調べてもらって色々な場所を捜して回って……でも……こうして会えて本当によかった。」
「そんな……そんなの…………………………うふふ、わかったわ………エステルってば、上手い事言ってユウナを捕まえるつもりでしょう?」
言葉を濁しているヨシュアの代わりに答えたエステルの答えを聞
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