第134話
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言葉を聞いたナタリアは目を丸くし、ルークは驚きの表情でアリエッタを見つめた。
「アハハ………――――アニス、アリエッタ。過去の件で互いに色々と思う所があるでしょうが、今は一致団結しなければならない状況です。難しいとは思いますが、過去の件は一端頭の片隅に置き、互いに冷静になって協力関係を築いてくれないでしょうか?お願いします。」
「イオン様…………わかりました。ですから、どうか頭をお上げ下さい!」
「アリエッタは最初から、そのつもり、でした。どうか、頭を上げて、下さい。」
イオンに頭を下げられたアニスは驚いた後イオンの頼みに同意して慌てた様子で頭を上げるように答え、アリエッタは冷静な様子で答えた。
(うふふ、あの二人の仲が悪かった理由は間違いなくイオンお兄さんでしょうね♪ヨシュアやエステル達も、下手したらアリエッタお姉さん達みたいな複雑な関係になっていたかもしれなかったから、他人事じゃないわね♪)
(え、え〜と……何で、そこで僕達が出てくるのか、よくわからないんだけど……)
(ヨ、ヨシュアお兄ちゃん……)
(……鈍感。)
小悪魔な笑みを浮かべたレンに話を振られて困った表情をしているヨシュアの様子を見たティータは疲れた表情になり、クローゼは呆れた表情で呟いた。
その後探索を再開したリース達は探索の途中でなんとパテル=マテルが見つかり、その近くにあった封印石を見つけ、中にいる人物を解放する為に庭園に戻った。
「パテル=マテルの傍にあった事から、予想はしていましたが……」
「おいおい……大丈夫か?この二人の場合、アリエッタやバダックの時と違って今も正直微妙な状況だぞ?」
「……………」
封印石を解放した後光の中から現れようとした人物を見たイオンは重々しい様子を纏って呟き、ルークは疲れた表情で呟き、レンは複雑そうな表情で黙り込み
「……………」
光の中から現れる人物―――ユウナは眠った状態で現れた。
「あ………」
「ユウナちゃん………」
「……眠っているみたいだね。」
ユウナの登場にエステルやティータ、ヨシュアは優し気な微笑みを浮かべた。
「…………パパ………ママ………どうして………お姉ちゃん………助けて…………」
「………っ………」
「………ユウナ………」
「……………………」
ユウナの寝言を聞いたエステルとヨシュアは辛そうな表情をし、レンは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「…………?…………ここ………は………そっか……夢……」
そして目覚めたユウナは周囲を見回した後静かな表情で呟いた。
「ユウナ……」
「エステル……それにヨシュアに……ティータやレンまでいるなん
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