第94話 手前勝手
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ら殴られたような痛みやわ』
『なんか小さくなる薬でも飲まされたんじゃ?』
『↑最高じゃねーかww』
『ロリコン乙。通報した』
普段と変わらない様子で彼は安堵して強張っていた肩肘が緩和していく。相当緊張していたようで脱力感が半端なかった。
一個一個にレスは返せないがネット回線が不安定という事があってまだ見ぬ恐怖は拭いきれない。
『みんな無事で良かった。何か今回の一件で知っている事ある?』
『なんか前に似たような事があったような......』
『レベルアッパーじゃね?』
『それ』
『でもあの時は頭痛くなかったぞ!嘘つくなし』
『いんや医者からそれだって言ってたぞ』
『まさかの体験者がおるとは』
『病院で介抱されているのにwwwワイだけ道路で横にされてるwwwwww死にたい』
『レベルアッパーの犯人って捕まったはずでは?』
『釈放されたみたいよ』
『コマ!?何してんの?』
『なんかワイの近くから喧嘩しているような音が聞こえるんだが』
『kwsk』
『支援』
『オレの所にも爆発音みたいなのが聴こえる』
『言い争いか?』
『頭の中で傷だらけの英雄が流れているわ』
『↑マニアックやなw』
『位置的には学園都市の真ん中辺だ』
『近いやん!ミサイルでも来たんか?』
『よっしゃ、ちょっと見てくるわ。ちょい待ちー』
『俺も行ってくる』
『無理すんなよ』
『健闘を祈る』
『ケガ人多数だ。ジャッジメント何してんの?』
『取りあえず電話して来た』
『次々と起き出していくんだがw暖かい飲み物でも渡した方が良いん?』
『ある人で良いんじゃね』
『よし!救出班と探索班に分かれて行動や』
『なんだかヤル気出てきたー』
早速勇気ある志士が動き出した。
人間の数だけネットワークが繋がっていく。
それはレベルアッパーのように強制的ではなく自らが求める孤独を振り切る繋がり......絆。
画面の向こう側に仲間はいる。
独りの時は不安に押し潰されそうだったが情報が集まれば対処出来る。
彼は一気にコーラを飲み干した。
来たるべき決戦の時まで時間がないと静かに確信しながら待つだけだった。
数分後にポップアップが出て探りに行った人達から続々と画像やコメントが書き込まれていく。
『お待たせ。なんか赤い髪の男とロン毛の奴が喧嘩していた』
画像表示
赤い髪の少年が鉄骨を投げて鎧武者に攻撃している画像や砂が集まって流砂となり鎧武者を飲み込んでいく様子が映されている。
『すまそ、動画も撮ったんだが通信が不安定過ぎてダメみたいだ』
『サンクス』
『gj』
『コイツって第1位の奴じゃね?』
『そういえば見た事ある』
『つかレベルアッパー騒動を止めた奴じゃない?』
『あー!監視カメラ映像に映っていたのと
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