第2章
戦闘校舎のフェニックス
第19話 修業の成果
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「正直、未だに信じられませんよ。これを俺がやったなんて・・・・・・」
イッセーは吹っ飛ばされた山を見て、未だに信じられないといった様子で放心していた。
「おまえは『自分は一番弱く、才能もない』って言っていたな? そして、そんな自分が『赤龍帝の籠手』を持っていても意味ない、と」
「あ、ああ」
「だが、実際はどうだ? その『赤龍帝の籠手』の力を得たおまえの強さは?」
イッセーは改めて、自身が吹き飛ばしたの山を見る。
「倍加が完了してからの戦闘、俺は結構本気だったぞ。最初の肘打ちで倒すつもりだったし、ガードされた掌底もガードを崩すつもりだった。おまえの最後の拳の一撃も吹っ飛ばされずその場で耐えるつもりだった。だが、結局どれもできなかった。終いには、あの魔力による一撃でこの有様だ。断言してやる。おまえは弱くねぇよ。そして、これからももっと強くなれる。自分を信じろ」
イッセーは自分の手のひらをしばらく眺めると、ギュッと握る。
「明日夏の言う通りよ。イッセー。あなたはゲームの要よ。おそらく、イッセーの攻撃力は状況を大きく左右するわ。だから、自分自身を信じなさい」
「はい、部長! 明日夏もありがとうな!」
「どういたしまして」
今夜の俺との手合わせからイッセーは自分に自信を持つようになった。
残りの期間も修業は順調に進み、十日間の修業は無事に終わりを迎えた。
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