第2章
戦闘校舎のフェニックス
第19話 修業の成果
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いることに」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺は内心で高まった自分の力に思わず放心してしまった。
「行くぞ」
「お、おう!」
明日夏が改めて構え、俺も身構える。
「ついでに修業の続きだ」
「?」
「相手の攻撃を避け、力を高め、そして相手のスキを見つけたら、そこに全力を叩き込め。そうだな。この戦いで俺のスキを見つけたら、すかさず魔力の塊を撃ち出せ。いいな?」
「お、おう!」
俺の返事を聞くと、明日夏はいままでにないほどの速さで斬りこんできた!
だが、俺はその斬撃を籠手で止め、すぐさま蹴りを放つ。
明日夏は後ろに跳んで俺の蹴りを避けるが、俺は跳んでいる明日夏に駆け寄り、拳を打ち出す!
「甘い!」
明日夏は跳びながら、刀を鞘に収め、ナイフを捨てた。
「Attack!」
次の瞬間、明日夏の体から電気がほとばしる。
そして、俺の拳の一撃を腕で逸らされ──。
「フゥッ!」
ドゴォッ!
「ぐふっ!?」
強烈な肘打ちを食らってしまう!
そのまま後方に吹っ飛ばされたが、俺はすぐさま起き上がった。
肘を打ち込まれたところがめちゃくちゃいてぇけど、動けなくなるほどじゃなかった。
いまの俺は、これぐらい一撃でも耐えられるようになっていたみたいだ。
だが、起き上がった俺の眼前にはすでに明日夏が肉薄してきていた!
そのまま掌底の一撃が放たれるが、俺はそれを腕を交差させて防ぐ!
腕に重い衝撃が走るが、なんとかその場に踏みとどまった。
「オラァッ!」
すかさずにまた蹴りを放つけど、また明日夏に後ろに跳ばれて避けられる。
だけど、この蹴りはフェイント!
すかさず、俺は明日夏の腕を掴む!
「ッ!?」
驚く明日夏を引き寄せ、顔面に向けて拳を打ち込む!
「ぐぅっ!?」
俺が掴んでいないほうの腕でガードされたが、俺は構わずそのまま明日夏を殴り飛ばしてやった!
いまだっ!
吹っ飛ばした明日夏に向けて、籠手を装着した左手を向け、魔力の塊を作る。
できたのは、修業のときと変わらず、米粒程度の塊だった。
「・・・・・・・・・・・・やっぱりこれだけ・・・・・・!」
思わず、撃ち出すのを躊躇してしまうが──。
「撃てッ!」
「ッ!? このおおおおおおおッ!!」
明日夏の叫びを受け、俺は魔力の塊を撃ち出す!
グオォォォォォォオオオンッ!
次の瞬間、手から離れた米粒程度だった魔力の塊が巨大な塊となり、そのまま明日夏を飲み込んでしまった。
魔力の塊はそのまま遥か先に飛んでいって、隣の山に直撃した。
ドッゴォオオオオオオオオオオ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ