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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
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走りながら子供に声を上げる。子供は今気付いたのか迫ってくる車に目を合わせ、停止する。
「くそッ……間に合えぇぇぇっ!!」
足に力を込めて、全力で走る。
間に合わないか…ならッ!!
「――ッ……ごめんっ!!」
車が子供にぶつかるギリギリ手前で、子供を突き飛ばし道路から押し出す。
力加減出来なくて謝りたいけど…なんとか間に合ったか…。
――ドゴンッ!!
そう思ったのも束の間、体に強い衝撃と、視点がグルグルと代わるのを感じた後、地面に叩き落とされた。
痛いとか、そんなんじゃない。
もっと鋭い痛覚が体を襲っていた。
周りから悲鳴や助けを呼ぶ声が聞こえる。
子供は……無事みたいだ。泣いてるけど…。
体を動かそうとするけど、言うことを聞かず動かない。
そして徐々に視界が暗くなってきた。
――ぁ、僕死ぬんだー。なんか…意外に馬鹿みたいに冷静だなー、僕。
死ぬんならせめて……『マイソロ』したかったなー……。
――そんな考えの後、僕は……意識を落とした。
――――――――――
「――あれ…?」
とある世界の、とある船の甲板にて、一人の少女が何かに気付いた。
「……変にカモメが多いけど…ねぇー、そこに何か居るのー?」
そう遠くない海の上の一点にカモメが集まっているのを見ると、少女はそこが見える所まで歩み寄り、そこを確認する。
「……あれは……人…?」
少女が確認したのは…海面を浮かぶ、人の姿。思考が少し停止してしまうが、再起してからの少女の行動は早かった。
「…っ!?み、みんなーっ!だ、誰か人がーっ!?」
少女はそう叫びながら甲板から船内へと走っていった。
――巡り会う事のない筈の、出逢い。
――物語の幕は、開く――
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