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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―OVERLAP―
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を防ぐことに成功する。こちらのフィールドはがら空きになってしまったが。

「……だが、こいつはどうかな? メインフェイズ2、オレは三体のモンスターをリリースし――」

 ――しかして魔術師たちの攻撃までが様子見だったかのように、三体のモンスターがリリースされていく。通常は必要な素材は二体のはずだが、そんなルール程度を越えていく――そんなモンスターは、まさしく神と呼ばれるモンスターだ。天が雷雲によって支配されていき、そこから真紅の巨大な龍の顎が姿を見せる。

「天空の神! 《オシリスの天空竜》を召喚する!」

「オシリス……!?」

『馬鹿な!? デュエルシミュレーターには神のカードなど搭載されていないぞ!』

 もはやこの世から失われたはずの神の存在に対して、外部からシステムを見守ってくれている三沢からも驚愕の声が響き渡る。デュエルシミュレーターには搭載されていないカードの存在、明らかに異常事態でしかなかったが……

「……三沢。このままやらせてくれ」

『遊矢、気持ちは分かるが、だが……』

「この場所で神と戦えるなんて、何だろうと逃すつもりはない!」

 かのバトルシティ決勝の地。そこに残された王の記憶などとオカルトな話だろうと何だろうと、今、この時しか出来ない経験だ。譲るつもりも逃すつもりはないと三沢に語ると、外部からは諦めたような嘆息が聞こえてきた。

『……危険があればすぐ中止する』

「ああ!」

「話は終わったか? オレはさらに《闇の量産工場》を発動。カードを一枚伏せ、ターンを終了するぜ」

「……俺のターン、ドロー!」

 外部にいる三沢との会話も把握していることといい、もはや目の前の敵をただのデュエルシミュレーターなどとは思わない。《オシリスの天空竜》を従えるその姿は、ありし日のデュエルキングに他ならない。

「俺は《マジカル・ペンデュラム・ボックス》を発動! カードを二枚ドローし、ペンデュラムモンスターでなければ墓地に送る……《音響戦士ギータス》を手札に加え、カードを一枚墓地に送る」

 誰にも知れ渡っている伝説から、神のカードたちの効果は把握しているつもりだ。《オシリスの天空竜》の効果は、自らの手札によって攻撃力は決定するというもので、相手の手札の数は《闇の量産工場》によって手札に加えた二枚のみ。よって現在の攻撃力は2000。

「俺のフィールドにモンスターがいない時、《レベル・ウォリアー》はレベル4として特殊召喚できる!」

 ただし第二の効果として、攻撃表示で召喚したモンスターに2000ポイントのダメージを与える召雷弾が存在し、実質的には攻撃力は4000といってよい。守備表示で特殊召喚した《レベル・ウォリアー》のようにすればまだ生き延びていられるが、守備を固
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