第5章:幽世と魔導師
第131話「協力体制」
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警察だって無能じゃない。ちゃんと武力を用いれば、そこらの弱い妖程度なら一般人を守りながらでもやり合えるだろう。
『何はともあれ、まずは合流しよう。少し待っていてくれ』
「分かった」
クロノが何か指示を出し、少しすると僕らの足元に魔法陣が現れる。
「あぁ!シャマル達置いていくけどどないしよ……」
「そういえばアルフも……」
「そこは念話で何とかなるから大丈夫でしょ」
はやてとフェイトが遅まきながらに気づいてそういう。
即座に返されたアリシアの言葉にそれもそうかと納得したようだが。
「おい、ちょっと来てくれないか?」
「ん?」
「私達?」
「……俺もか」
アースラに転移し、そこで織崎が僕ら転生者組を呼び止める。
椿と葵も何故か呼ばれたが…なんだ?
「どうした?」
「少し気になった事があって、悪いけどクロノ達には話せない事なんだ」
「……そうか。なら、先に行っておく。あまり時間は掛けるなよ。」
織崎の言葉に、クロノは僕を一度見てからそういった。
……おそらく、僕がいるから何かあっても大丈夫と判断したんだろう。
「……で、なんだ?手っ取り早く済ませたいんだが」
「じゃあ単刀直入に聞く。特に椿と葵にはな。……“かくりよの門”についてどこまで知っている?」
「は?知っているも何もさっき話してた……」
「待て帝。そういうつもりで言った訳じゃないようだ」
いきなり何を言い出すかと思えば、これは多分……。
「……存在していたのか。“かくりよの門”と言う創作物が」
「なっ……!?」
「それってゲームとかの事?特にあたしとかやちゃんに聞くって事は……その創作物にあたし達が登場してるって事かな?」
まさか何かしらの創作物として存在していたとはな……。
って、今は“かくりよの門”についてじゃなくて……。
「お前は……未だに“原作知識”に頼っているのか……」
「質問に答えてくれ。どこまで知っているんだ!?」
僕の言葉を無視するように椿と葵に問う織崎。
……お前、椿と葵を転生者だと思っていたのか…。
「どこまで知っているも何も、物語の登場人物がその物語の全容を知れる訳がないでしょう。勘違いも甚だしいわ」
「まさかとは思うけど、あたし達を転生者だと思っていたの?歴とした式姫なのに」
椿と葵に転生者や“原作知識”……つまり創作物としてその事象などを知っている場合があるなどの事を話してある。
だから、転生者関連の話になってもついて行けるが……滑稽だな。これ。
「は……?で、でも江戸時代から生きてられる訳……」
「はぁ……あんた
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