第十八話 それぞれの新年
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亀のような歩みです。
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第十八話 それぞれの新年
帝国暦478年1月8日
■オーディン グリンメルスハウゼン子爵邸
「ケスラー大尉来たか」
「閣下お呼びだそうで、本日は何を」
「昨日テレーゼ様にお会いしたのじゃ」
「皇女殿下とですな」
「テレーゼ様は睨んだ通り、いやそれ以上の逸材だったわ」
「閣下それほどのお方ですか」
「そうよあの年齢であの知謀冷静は陛下以上じゃ、楽しみじゃわ」
「して我々はどの様な対応を」
「我らは全面的にテレーゼ様をご支援いたすのじゃ、各リーダに通達行うのじゃ」
「はっ、では幼年学校の方はいかが致すのですか?」
「あの者の動向は今まで道理に逐一記録し探るようにせよ」
「しかし宜しいのですか、あの者の危険な言動を陛下とてお知りでしょうに」
「陛下は知っていて敢えて目を瞑っておられるのじゃ」
「其れは又どの様なお考えで」
「陛下のお考えは追々判るであろう」
済まぬのケスラーいずれ明かすときも来よう。
「来週テレーゼ様と会談するで、ご要望に添った資料を集めよ、そしてケスラー貴官も同伴せい」
「はっ準備を整えます」
「此から益々忙しくなるぞ心せよ」
「はっ」
帝国暦478年1月8日
■オーディン 幼年学校寄宿舎
「キルヒアイス聞いたか」
「何をでしょうかラインハルト様」
「あの男の寵姫が男児を死産したそうだ」
「それはなんというか」
「キルヒアイス愉快だな、あの男は姉上を奪い取ったのだ、その報いに子を取られたのだから」
「ラインハルト様・・」
「子だけではない、いずれあの者のすべてを奪い取り惨めな死を与えてやろう」
「ラインハルト様お声が聞こえてしまします」
「キルヒアイスは心配性だな」
「ラインハルト様」
帝国暦478年1月8日
■オーディン ノイエ・サンスーシ グリューネワルト伯爵邸 アンネローゼ・フォン・グリューネワルト
新しい年が始まり私がここへ来て最初の新年でしたね、去年までならラインハルトとジークが居てくれて楽しい年明けでしたのに・・・ラインハルトやジークは風邪など牽いていないでしょうか心配です、けれどラインハルトやジークを呼ぶ訳にもいきませんし、マグダレーナとドロテーアとお茶会でもしましょう。
帝国暦478年1月8日
■オーディン ノイエ・サンスーシ ベーネミュンデ侯爵邸 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
昨日のグリンメルスハウゼン爺さんとの会談で全面的な支援を約束して貰い一先ず安心です。
来週も会談しその時に必
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