暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1866話
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いたから、多分来るだろ」
「来る、かしら? 荒垣さんの性格を考えると、自分には関係ないって言いそうじゃない?」
「……それは否定出来ないな」

 基本的には桐条や真田と距離取っている荒垣だ。
 勿論実際には何かがあればすぐに駆けつけるというのは、普段の真田とのやり取りを知ってれば、誰でも容易に想像出来るだろうが。

「まぁ、今回はあくまでも有里と関係のある俺達のネタばらしだ。俺達と一緒に行動する荒垣は、いれば紹介してもいいかもしれないけど、どうしてもって訳じゃないだろ」

 実際、現状では荒垣と有里の接点は存在しない。
 であれば、こっちとしても特に無理に紹介する必要はないという事になる。
 勿論ペルソナ使いとして行動するのであれば、将来的には紹介する必要はあるんだろうが。

「ふーん。まぁ、アクセルがそう言うのなら、私は特に何も言う事はないけど」

 ゆかりもそれ以上は特に何かを言うでもなく、俺の言葉に納得した様子をみせる。

「それにしても、夕食……何かしら?」

 唐突に話題を変えるゆかりだったが、何かと言われてもな……

「意外とお好み焼きとかかもしれないぞ?」
「は? 何でよ?」
「この前、桐条と一緒にお好み焼きについて話をした時、随分と興味を持っていたみたいだったからな。なら、この機会に桐条が全員でお好み焼きパーティをやろうと考えても、おかしな話ではないだろ?」
「ふーん……そうなんだ。桐条先輩とデートの約束をしてるんだ」

 ジト目でそう告げるゆかりに、俺は誤解を解く為に口を開く。

「別にデートとかそんなんじゃない。一緒に食事をするだけだしな」
「だから、それを普通ならデートって言うんでしょうが」

 呆れた、といた様子のゆかりに、俺は何と声を掛けるべきか迷うのだった。
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