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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
黒森峰女学院での悲劇
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悪い話ではない。みほに復讐をしたいなら絶好のチャンスだ。どうだ?」
梨華は笑い出した。
「なにが可笑しいの?」
「私が復讐したいのはみほではなく黒森峰そのものなんです。みほ単体では意味がありません。ですのであなた方の仲間にはなりません。」
「そう、残念だわ。」
「まほさんが優しい人間で良かった。」
すると遠くから砲撃の音が聞こえた。
「意識を失う前にはやたちに連絡したんですよ。このボタンで。」
それは緊急用の通信機だった。
「その性格も用心深さも何も変わっていないのね。」
すると黒森峰の校内放送が流れ、
『他校の戦車が砲撃宣言をしています。戦車道を選択している生徒は迎撃してください。』
「エリカ、敵の学校は?」
『国立北海学園、国立白河女子高等学校、県立大洗女子学園、国立伊豆防衛高校の四校です。』
それを聞いたまほは驚いた。
「どうして国立伊豆防衛高校も来ているの?」
「今、この学園艦は駿河湾近くに停泊している。そこから一番近い学校に協力を仰いだと言うわけです。」
「こんなことして大丈夫だと思っているの?連盟会議ものよ。」
それを聞いた梨華は一枚の紙を見せた。
「連盟にはしっかりと証拠である手紙を見せてある。それでもし捕虜にされたら困るからその際の対抗許可も貰っている。」
『隊長。戦車数合計が約130輌だと思われます。』
『まほさんに要求します。こちらは国立白河女子高等学校の隊長である大狩深雪です。直ちに降伏して梨華を返しなさい。』
『同様にして国立北海学園の北東みみです。降伏しなさい。』
『こちらは国立伊豆防衛高校の山河ほのかです。防衛高校の威力を味わいたくなければ降伏しなさい。』
『お姉ちゃん、梨華を返して。』
それに対しエリカは
「隊長、戦いましょう。逃げたら黒森峰の恥です。」
「いいえ。ここは降伏しましょう。大洗だけならともかく、残りの三校を一気にはきつい。」
するとまほは、
「こちらは黒森峰女学院の西住まほです。要求に答え、大狩梨華を解放します。」
解放された梨華は、みんなのもとに帰っていった。
そしてみんなの前で
「迎えに来てくれてありがとう。」
とだけ告げた。
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